EA、Respawnが手がける作品を2019年内に複数リリースへ。『Titanfall』シリーズ新作や『Star Wars Jedi: Fallen Order』、VRシューターを開発中


Electronic Arts1030日、2019会計年度第2四半期の決算を発表した。同社は、ダウンロード関連の売り上げの拡大や、『FIFA 19』を含むEA SPORTSタイトル、また『The Sims 4』が好調であることなどを報告している。そして会見ではCEOAndrew Wilson氏が、さらに多くのプレイヤーをさらに素晴らしい体験へとつなげていくよう取り組むと、今後の展望についてコメント。その中では、昨年買収したRespawn Entertainmentが手がけるタイトルを、2019年のホリデーシーズンまでにリリースする計画があることを明らかにした。具体的なタイトル名には触れなかったが、Wilson氏は「games from Respawn」と複数形で述べており、1タイトルだけではないようだ。

Respawn Entertainmentは、『Call of Duty』シリーズの開発元として知られるInfinity Wardの元スタッフらが設立したスタジオで、これまでに『Titanfall』と続編の『Titanfall 2』をEAからリリースしている。機動性の高いアクションに加え、巨大ロボットに搭乗して戦えることが話題を呼んだSFシューターだ。

同スタジオが現在手がけているタイトルとしては、映画「スター・ウォーズ」を基にしたアクション・アドベンチャーゲームがある。今年のE3を前に開催されたEAの独自イベントEA Playにて、同スタジオ設立者のVince Zampella氏の口から、そのタイトルは『Star Wars Jedi: Fallen Order』であることが初めて明らかにされた。映画「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」と「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の間を舞台にしており、ジェダイが敵に追われ狩られているという非常にダークな時代を描くという。Zampella氏は、プレイヤーはジェダイのパダワンとなり、ライトセーバーを持って戦えることを示唆したが、詳しい内容については来年になってから公開するとのこと。そして発売時期については、2019年のホリデーシーズンだと明言。それから計画の変更がない限り、同作はまず確定だと言えそうだ。

Respawnは、Oculusと協力してVRタイトルを開発している。発表されたのはEAに買収される前だったが、こちらも2019年内にリリース予定だと案内されている。ゲーム内容については、まさに兵士になったような気持ちでリアルな戦場を体験できるFPSになるという概要のみが明かされている。なお、『Titanfall』や『Star Wars Jedi: Fallen Order』など同スタジオが手がけるほかのゲームとの関連はないとのこと。

EAは、昨年同スタジオの買収を発表する際に、これらの2作品に加えて『Titanfall』シリーズの新作を開発していることも認めていた。ゲーム内容については未だ謎に包まれており、発売時期も不明だが、これまでのシリーズ作と同程度あるいはそれ以上の規模の作品になることは間違いないだろう。『Star Wars Jedi: Fallen Order』も小規模な作品とは思えないため、“Titanfall 3”を来年にプレイすることは難しいかもしれない。

前作『Titanfall 2』は20171月時点で400万本を売り上げているとされ、Vince Zampella氏は同作は成功だったとしつつ、『Battlefield 1』と『Call of Duty: Infinite Warfare』と競合する時期にリリースされたことから、もっと売ることができたはずだとも述べている(Gamespot)。他社の動向次第では、『Titanfall』シリーズ新作はホリデーシーズンを避けて、もっと早い時期に発売される可能性がある。そうすると、もし来年に発売されなかったとしても再来年の早い時期にはリリースされるかもしれない。ちなみに、1作目は3月発売だった。

なお今回の決算発表会見では、BioWareが手がけ来年2月の発売を予定している『Anthem』について、E3などのイベントを通じてゲームプレイを披露し、ファンからの反応は上々だとしている。新規IPであることから売り上げ目標を低めに見積もっていたが、低すぎたかもしれないとも述べており、同作への期待を語っている。また、同作でも導入予定のライブサービスには、EAとして引き続き注力していくことも述べている。