夜の町を探索する協力プレイ対応ホラー『The Blackout Club』Steam早期アクセス配信開始。少年少女が“眠れる大人”から逃れる


インディースタジオQuestionは10月30日、『The Blackout Club』のSteam早期アクセス配信を開始した。価格は2050円で、11月7日までは10%オフの1845円で購入できる。早期アクセス期間は3~6か月を想定しており、現在のゲームの価格は製品版より“大幅に値引き”した状態であるという。つまり、正式リリースにあたっては定価を大幅に引き上げるということになるだろう。コンテンツも未完成状態で、マップは構想しているサイズの三分の一。キャラクターの選択なども制限が多いという。バグを中心とした不具合も多く、早期アクセスの開発を進めフィードバックを集めながら、開発・修正をおこなうとしている。

『The Blackout Club』は協力プレイに対応した 探索型の一人称視点のホラーゲームだ。主人公となるのは、辺境の小さな町に住む10代の若者たち。若者たちは、毎朝森や線路の上で目覚めるといった奇妙な現象に見舞われている。夜に何があったのかも思い出せない。それは、単なる夢遊病のようなものではないようだ。大人たちにそんな話をしても、誰も信じてはくれない。そんな状況に危機感を抱いた若者たちが集まり、The Blackout Club(記憶喪失倶楽部)を結成。少年少女が、夜の町にて何が起こっているかを探ることになる。

夜の町には、“眠れる大人たち”が徘徊している。そんな大人たちから逃れつつ、この町で何か良からぬことが起こっていることを立証するために、怪奇現象解明のヒントになる証拠をカメラに収めるのだ。ミッションは、プレイヤーの遊び方にあわせて自動的に生成される。目標や敵の強さ、状況などは常に変化するといい、毎晩異なる探索が楽しめるようだ。ただし、徘徊する大人たちを侮るなかれ。彼らはゾンビのように町を歩き回るほか、プレイヤーのにおいを嗅ぎつけて、近付いてくるので注意が必要だ。そのほか、The Shapeと呼ばれる恐ろしい敵も存在する。The Shapeは、プレイヤーが「目を閉じている時」のみその姿を視認できるという厄介な存在。うまく隠れながら、ドローンや騒音、グラップリングフックなど多種多様なアイテムを利用し、身を隠すのだ。

本作は最大4人までのマルチプレイに対応しているので、友人たちと連携して町を探索しよう。ひとりでは隠れるしかなかったルートも、友人と遊ぶ際には陽動を利用できたり、大人たちをひきつけて後ろから叩き気絶させるなど、攻略方法が広がるだろう。ミッションをこなしていけば、キャラクターはレベルアップする。キャラクターの外見を幅広くカスタマイズできるようになるほか、新たなアビリティやスロットが解禁されていく。協力と成長を重ねながら、夜の町の謎を解いていこう。

開発を手がけるQuestionは、『Bioshock Infinite』のリードエフェクトアーティストや『Bioshock 2』のクリエイティブディレクター、『Dishonored』のシニアゲームプレイプログラマーを含んだ業界のベテランらが設立したスタジオ。数十年AAAタイトルに携わってきたこと、そして前作である『The Magic Circle』が好評を博したこともあり、『The Blackout Club』についてストーリーやナラティブにも自信を持っているという。さまざまな仕掛けを仕込んでいるといい、ホラーゲームのベテランプレイヤーでも驚くような体験を用意しているとのこと。今後はPvPコンテンツなどの実装も予定しているようなので、これからの展開に注目しておこう。

『The Blackout Club』は、SteamのほかにもPlayStation 4/Xbox One向けにも発売予定だ。