高層ビル建築・管理シム『Mad Tower Tycoon』Steamにて早期アクセス販売開始。独自のビルを作り上げ、利用客の満足度を高めよ
ドイツのインディースタジオEggcode Gamesは10月18日、高層ビル建築・管理シミュレーションゲーム『Mad Tower Tycoon』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は1480円で、10月26日までは10パーセントオフの1332円で購入可能。Eggcode Gamesは、高い評価を得るゲーム開発シミュレーションゲーム『Mad Games Tycoon』を手がけた実績を持つスタジオだ。
『Mad Tower Tycoon』ではビルをいちから建築し、商業施設へのお客やテナントを集めて収益を上げることを目指す。地階を含め100階以上もの高層ビルを建築することが可能で、個別の部屋を横に繋げたり上下に積み重ねる形で自由にデザインできる。もちろん限られた所持金の中で建築する必要があり、またゲーム開始時は作れる部屋の種類も少ないため、まずはもっとも小さいサイズのオフィスやショップ用の部屋を配置してテナントを募るところから始める。自ら運営できるショップなどの施設の部屋もあり、それらを配置して客を呼び込めば、ビルの魅力が上がってテナントも集まりやすくなるだろう。
設置できる部屋はいくつかのカテゴリーに分けられ、その中で細分化されている。たとえば先述した賃貸のオフィスやショップには異なるサイズの部屋があり、自ら運営するショップにはバーやバーガーショップなどがある。そのほか、カジノや映画館などの娯楽施設、ホテル、住居などがあり、通路用の部屋やロビーも用意されている。各フロアの間はエスカレーターやエレベーターを配置して繋ぐ。エレベーターはより高額だが、目的のフロアに直通するため人の往来がスムーズになるメリットがある。なお、それぞれの部屋には設置費用のほか、お客1人あたりが落とす金額や賃貸料金、またメンテナンスが必要な部屋にはそのコストも設定されている。
ビル建設が進むに従って、お客やテナントで働く人、あるいは住民など多くのNPCが行き交うようになるだろう。NPCは自律的に行動しており、何を目的にどこに向かっているのかなど、プレイヤーはひとりひとりの生活を観察できる。NPCには満足度のステータスがあり、具体的な欲求を示すこともあるので、それに応えることもビルを発展させることにつながる。たとえば、車を持つ人のために駐車場を作ったり、ゴミが増えないように処理施設を設置したり、あるいは医療施設や銀行を用意したり。設置した施設の騒音にも気を使う必要がある。また、安全のために警備施設も求められるだろう。
ゲームを進める中では、ランダムイベントが発生することがある。火事や地震によって施設が被害を受けたり、時にはUFOが飛来してきてNPCをさらっていってしまうことも。火事対策としては消火システム施設が用意されている。直接利益は産まずメンテナンス費用もかかり、ついつい後回しにしてしまいがちだろうが、もしものために余裕のある時に設置したい。なお、この消火システム施設や警備施設などは特定の範囲だけ管轄するため、大きなビルになると全体をカバーするためには複数必要になる。
24時間経つごとに、商業施設での売り上げやテナント収益、またメンテナンス費用などの収支が発表され、懐にお金が入ると同時にデイリーミッションの成績に応じた経験値を獲得する。デイリーミッションは、たとえば特定の施設あるいはカテゴリの部屋に指定の人数の利用客を集めたり、指定の部屋を作ったりなど。1日に複数のミッションが提示されることもある。そして経験値が一定まで貯まるとレベルアップし、スキルツリーにてスキルのアンロックやアップグレードをおこなえるスキルポイントを入手できる。スキルは、たとえば部屋建設のスピードアップや、メンテナンスコストの引き下げなど合わせて50種類以上ある。
本作ではその日の全体の収支だけでなく、直近30日間を遡って確認したり、施設ごとの売り上げやかかったコスト、またNPCひとりひとりがどこを訪れ、どれだけの満足度でいるのかなど多数の項目にわたる詳細なデータを確認できる。そうした情報を参考にしながらプレイヤー独自の高層ビルを作り上げ、ビルの価値を最高の6つ星にまで高めることを目指すのだ。なお本作の早期アクセス期間は、2019年第1四半期もしくは第2四半期までの予定となっている。