災いかわいいSTG『BLACK BIRD』Nintendo Switch向けに配信開始。不吉な黒き鳥となり破壊の限りを尽くす

オニオンゲームスは本日10月18日、『BLACK BIRD』の配信を開始した。『BLACK BIRD』は、循環型シューティングゲームだ。循環型とはつまり、ステージの“横”がつながっていることを指すと考えられる。『ファンタジーゾーン』に似た設計だと表現すれば、わかりやすいかもしれない。

オニオンゲームスは本日10月18日、『BLACK BIRD』の配信を開始した。価格は税込1980円。対応プラットフォームはNintendo Switch。Steam版の配信も予定されており、こちらは10月中に発売される予定だ。

『BLACK BIRD』は、循環型シューティングゲームだ。循環型とはつまり、ステージの“横”がつながっていることを指すと考えられる。プレイヤーとなる黒い鳥は、口から弾を吐き出し市民や立ち向かう衛兵たちを攻撃する。ステージは自由探索形式となっており、基地をすべて殲滅することでボス戦へと突入。『ファンタジーゾーン』に似た設計だと表現すれば、わかりやすいかもしれない。ボスはさまざまなパターンで主人公となる黒い鳥へと襲いかかる。この黒い鳥は、もともとは少女であった。黒い鳥は今では、王国に古くから伝わる大災害のひとつであるのだという。ボスを倒すことで、少女の記憶が断片的に描かれていく。そうして、次なるステージへと進んでいくのだ。

ステージにはさまざまなギミックが仕込まれており、破壊できるオブジェクトにあふれている。うまくコンボをつなぎスコアを稼ぎつつ、パワーアップアイテムを獲得し力をつけていく。弾を吐き出すこと以外にも、ボムを発動すれば周囲の敵を巻き込み倒すことができる。序盤は弾幕も薄いものの、ステージが進むと敵の攻撃の熾烈化は進む。初期難易度は一般的なシューティングより易しいが、クリア後に登場するトゥルーモードでは手強い敵たちがプレイヤーを待ち受けるだろう。

本作は木村祥朗氏がディレクションを担当し、倉島一幸氏がピクセルアートを手がける。不安を感じさせる音楽は谷口博史氏が手がけており、かつてラブデリックに所属し、PS向け『moon』などを手がけてきたスタッフが揃っている。倉島氏のかわいらしいピクセルアートやどこかサイケデリックな谷口氏のサウンドなど、懐かしい雰囲気が漂うものの、本作は良い意味で、雰囲気志向というよりゲームプレイにおける比重が高い印象だ。

かわいらしくも不穏な世界で、コンボをつないでいく楽しさは、なかなかにやみつきになる。不思議なオペラ曲がプレイ中に流れ、BGMと敵の動きがシンクロしていく。エンディングは8種類用意されており、高得点を叩き出すことで真のエンディングが見ることができる。少女はなぜ黒い鳥になってしまったのか?シューティングを介してその謎を紐解いてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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