『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の新発見グリッチを利用すれば、リンクが“超速度”でぶっ飛ぶ。3キロ以上の飛行も悠々可能

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、新たなグリッチが発見された。このグリッチはBtBと呼ばれており、リンクがものすごい勢いで遠くへ飛んでいくというもの。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の新たな楽しみ方が生まれたかもしれない。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、新たなグリッチが発見された。このグリッチは、Bullet time Bounce(BtB)と呼ばれており、リンクがものすごい勢いで遠くへ飛んでいくというもの。百聞は一見に如かずということで、弊誌の取材にもたびたび対応していただいている、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』やりこみプレイヤーのゆきのさん氏の映像を見ていただこう。

ご覧のように、敵を踏みつけたリンクが吹っ飛んでいる姿が確認できるだろう。現時点で判明している再現方法としては、いずれかの敵キャラの頭上から、盾サーフィンをしながら、空中で弓を構えてスローモーション状態になり、そのまま背中に落ちるというもの。うまく敵に直撃すれば、リンクがものすごい速度で“ぶっ飛んで”いく。対象となる敵や落ちる角度や速度によって、ぶっ飛ぶ方向は変化するようだ。上空に飛び上がることもできれば、ものすごい速度で大地の上をパラセールで移動することも可能。前出のゆきのさん氏の動画では、BtBを使い鳥人間チャレンジで3キロ以上の横断に成功している。このグリッチのポテンシャルが垣間見えるのではないだろうか。

スピードランナーとして活躍するZant氏などは、このグリッチに加えて、クイックメニューを開いて城の方を向きフレーム遅れを緩衝させ、通常の倍のスピードで空を飛ぶことができるというsuper launchを組み合わせ、驚異的な距離の移動に成功している。このグリッチは、敵の背中(もしくは首)にうまくリンクを着地させる 必要があることから、映像で見るよりも難易度が高い。そのため、氷の矢で対象となる敵を凍らせておいてから、上空から踏みつけるという手法をとっているプレイヤーが多いようだ。

このグリッチのはっきりとしたルーツは不明であるが、10月15日にTwitterユーザーであるのっぺさん氏(@NP_0710)が BtBの原型となるぶっ飛び動画を投稿。のちに前出したZant氏などがRTし、世界中のプレイヤーがこのグリッチを試していることが確認できる。のっぺさん氏に話をうかがってみたところ、氏は「かっこいい倒し方」を探すうちにたまたまこのグリッチを発見したのだという。その後、さまざまなプレイヤーが研究を重ねて、グリッチは広まっていったようだ。redditユーザーなどは中国人プレイヤーがこの現象を発見したとあいまいに報告しており、明確な第一人者を見つけることは難しそうであるが、少なくとも今回の流行を引き起こしたのは、のっぺさん氏の“ひらめき”がきっかけだったようだ。

研究を続けるのっぺさん氏に、BtBを繰り出す上でのコツを訊ねたところ「盾サーフィン時のリンクの軌道を考えて、どこから盾サーフィンを開始するか、どの辺りから弓を構えるか、が大事になるかと思います。」と回答をもらった。また、敵によって当たり判定も変わってくるがゆえに、それぞれの敵を相手に練習していけば、楽に移動ができるだろうともアドバイス。相手にする敵については、ボコブリンやモリブリンは注目モードでもかなりの確率で成功するが、リザルフォスについては、慣れていない場合は注目モードを解除した状態で飛ぶとやりやすいようだ。

2017年3月に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、現在も多くのプレイヤーに遊ばれており、日々研究が進んでいる。最近では、盾サーフィンなどを使い壁や床を抜けるといったグリッチも発見されていた(関連記事)。今回のBtBは、リンクが超速度でぶっ飛ぶという点でインパクトは大きい。盾サーフィンに関連したグリッチの模索が続けられていたが、日本ユーザーによる「かっこいい倒し方を探す」という意外なきっかけで、新たなグリッチが発見されることになった。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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