発売から5年。『The Stanley Parable』の実績を解除するチャンス到来。実績名は「外に出ろ」

 

本日は、2018年10月18日。祭日や祝日というわけではないが、とあるゲームにとっては特別な日である。PC向け『The Stanley Parable』が発売されてから、5年になるのだ。発売5周年に際して、とある実績が解除できるようになった。実績名は「外に出ろ(Go outside)」である。Eurogamerなどがこの詳細を報じている。

『The Stanley Parable』は、一人称視点のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーはStanleyとして、謎に包まれたオフィスを探索していく。スタンリーの行動にナレーターがリアクションするという、メタ的な視点を積極的に取り入れたユニークな作品として、海外で非常に高い評価を獲得した。有志日本語化Modも存在するということもあり、同作を遊んだことのあるユーザーは多いのではないか。

『The Stanley Parable』は“ひねくれた”作品であるが、そのカラーは実績にも反映されている。スペースバーを何度も押すことで解除されるものから、火曜日に24時間ずっとゲームを起動するものまで、プレイヤーを“試す”項目が並ぶ。その中に、「外に出ろ(Go outside)」が存在する。「Go outside」の解除条件は、5年間『The Stanley Parable』をプレイしないことである。そのアイコンからは、外に出て自然とふれあい、ゲームをプレイするなと言わんばかりのメッセージ性が感じられる。シンプルであるが、非常に挑戦的な実績である。

実績率解除率7.4%とグローバルデータに記されているように、内部データをいじったり日付をいじることで解除しているプレイヤーも存在している。また、セールで購入したプレイヤーが解除できるのはしばらく先になるだろう。しかしながら、本日公式に実績を解除できるという記念すべき日である。開発者であるDavey Wreden氏も、この日を祝福している。

なお、『The Stanley Parable』には「Unachievable」と呼ばれる、取得不可能(もしくはランダムに解除される)という実績も存在するが、こちらもグローバルデータでは実績解除率4.4%となっている。ゲームファイルのconfig.cfgをいじることで解除可能な実績となっているが、開発者はこうした解除方法を歓迎していないので留意してほしい。

『The Stanley Parable』に携わった開発者らはその後、『The Beginner’s Guide』や『Dr. Langeskov, The Tiger, and The Terribly Cursed Emerald : A Whirlwind Heist』、『EAT』などをそれぞれ開発している。同作にふたたび触れ、そのゲームデザインが懐かしくなった方は、開発者たちの新作にさわってみてはいかがだろうか。