PS4などの「プラチナトロフィー」を1691個獲得し、ギネス記録を樹立した男現る。10年間、毎日10~20時間ゲームを遊び達成
PlayStation 3やPlayStation Vita、そしてPlayStation 4に搭載されているトロフィーシステムは、やりこみの指標になるシステムである。2008年7月に実装され、10年かけて蓄積されてきた トロフィーの中でも特に価値のある、プラチナトロフィーを1691個獲得し、9月19日に“PSプラットフォームにおいて、もっとも多くのプラチナトロフィーを獲得した個人”という世界ギネス記録の認定を受けたユーザーが現れた。
The bahraini A-Hakam breaks world records for the playstation and enters Guinness for having the most plats and trophies in the world after 10 years!
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HakoomことHakam Karim氏は、PS3時代からトップを走り続けてきたトロフィーコレクターだ。その界隈をご存知の方なら彼の名前に聞き覚えがあるかもしれない。氏は、PS3のトロフィー機能が実装されて以来、鬼のような量のトロフィーを獲得してきた。2018年10月10日15時時点で、獲得したプラチナトロフィーは1719個。取得してきたトロフィーは総7万195個。トロフィーレベルはなんと246にも及ぶ(非公式のデータベースサイト:PSN Trophy Leaders)。二番手ともいえるRoughdawg4氏もまた取得トロフィー数が7万に届こうとしているが、Hakoom氏はすべての数字において、二番手を上回っている。Hakoom氏は、現時点ではどの数字においても他ユーザーを圧倒する“トロフィー王”に君臨している。今回の世界ギネス記録樹立に際して軽く話をうかがったので、その話をまじえて氏の偉業を紹介しよう。
Hakoom氏は、バーレーン出身の34歳の男性だ。子供の頃からゲームが好きで、かつ子供の頃から大の負けず嫌い。初代の頃から特にPlayStationプラットフォームを好んでおり、そうした性格や好みが重なり“トロフィー王”を目指すことになったようだ。金融会社に勤めており、柔軟に勤務形態を変えられるという。トロフィーを集めるモチベーションとしては、とにかくトロフィーを集めるのが楽しいことが原動力だという。(DLCを除いて)トロフィーを集めることは、ゲームを100%遊んだといえることになる。それがしっかりゲームを制覇する証だと感じられ、心地よいと語ってくれた。
ちなみに、Hakoom氏がこれまで取得した中で、特に難しかった(プラチナに限らない)トロフィーは、PS3向け『カプコン アーケード キャビネット』の『ガンスモーク』であったとのこと。『カプコン アーケード キャビネット』の本体は無料でダウンロードできるようになっており、ダウンロードしたのちに各パッケージを購入しプレイする形式。トロフィーもパッケージごとに用意されている。『ガンスモーク』では賞金首ピッグジョーと賞金首ウィンゲートファミリーを倒すというトロフィーがそれぞれ存在するが、これがとにかく難しかったとのこと。
また取得に苦しんだプラチナトロフィーは、『NINJA GAIDEN Σ2』だったという。『NINJA GAIDEN Σ2』は、シリーズ通じて高い難易度が特徴のアクションゲームであるが、プラチナトロフィーの取得するのは、極めて難易度が高いと評されている。多大な時間を費やし苦労してプラチナトロフィーを取得したようだ。苦労しただけに、『NINJA GAIDEN Σ2』と『NINJA GAIDEN 3』は思い出深い作品として上位にあげられるとのこと。また同様に、『ストリートファイターV』もプラチナトロフィーの獲得に苦労したと語った。難しさと思い出でいえば、『マックス・ペイン3』も外せないという。『NINJA GAIDEN Σ2』と同様に、「取得する上で、もっともプレイスキルが求められたトロフィーだった」とも話した。氏は現在でもPS4などで多くの作品をプレイしているが、PS3時代のトロフィーには高難易度のものが多いゆえに、思い出深いようだ。
氏はこの10年間、毎日10時間から20時間をゲームに費やしてきたという。とにかく長時間、毎日休まずゲームをプレイしてきたがゆえに、これほど多くのトロフィーを獲得できたのだろう。ただし、この氏の記録に異論を唱えるユーザーもいるようで、一部のゲームにおけるトロフィーの取得時間がほぼ同時であるとし、グループではなければ記録は達成不可能だと、一部redditユーザーなどから批判を受けている。 しかし氏は、4台ものPSプラットフォームを並行してプレイし、トロフィーを同時に取得してきたとプレイの様子をInstagramに投稿し、一連の声に反論している。二番手である Roughdawg4氏もまたグループ疑惑をかけられているように(本人は否定)、上位を争う上では、「グループで活動しているのではないか」という厳しい疑惑の眼差しと戦っていかなければいけない側面もあるようだ。
世界ギネス記録を打ち立て、ひとつの到達地点にたどり着いたHakoom氏。今後の目標についてうかがってみると、さらなる高みを目指し、トップであり続けることであると答えてくれた。PSトロフィーにおいてはトップであるという正式な認定を受けたHakoom氏。ギネス記録の認定後も『ロックマン11 運命の歯車!!』や『The Sexy Brutale』を遊び続けている。Roughdawg4氏との獲得プラチナトロフィーの差は一桁と僅差で、激しいデッドヒートが引き続き展開されている。貪るかのようにトロフィーを取得する氏の挑戦は、まだまだ続きそう。