『Elite Dangerous』のプレイヤーが、同作に登場する地球外生命体を題材としたポエムが原因でTwitterアカウントを凍結される

(Image Credit: Univero) Image Credit: Univero

スペースコンバットシミュレーションゲーム『Elite Dangerous』のプレイヤーTim Wellens氏が、同作の地球外生命体Thargoidsを題材にしたポエム投稿が原因で、Twitterアカウントを凍結された。海外メディアEurogamerPCGamerが報じている。経緯としては、まず10月4日に『Elite Dangerous』の公式Twitterアカウントが、Thargoidとの邂逅を題材とした短いポエムを投稿。それに対する返答としてWellens氏が、Thargoidに関するオリジナルポエムをつぶやいたことがきっかけで、アカウントが凍結された次第である。

なぜ公式アカウントがいきなりポエムを投稿したのかというと、10月4日は同作の開発元Frontier Developmentが拠点を置くイギリスにて「National Poetry Day」とされているからである。「National Poetry Day」は慈善団体Forward Arts Foundationによって1994年に始められた、ポエム祝賀・普及を目的としたイベント。2018年のお題は「チェンジ」となっている。以下は『Elite Dangerous』公式の投稿。

Wellens氏のポエム内容は、「Roses are red, Violets are blue, Thargoids or foe, I will come to kill you o7」というもの(o7は敬礼を意味する顔文字)。これは「Roses Are Red」という有名な詩を雛形として作られたものである。原型とされる詩が「Roses are red, violets are blue, sugar is sweet, And so are you」という主に愛情を伝える内容であるのに対し、Wellens氏バージョンは真逆の殺意を伝えるポエムとなっている。薔薇は赤、菫は青。Thargoidsであろうが敵対者であろうが、俺はお前を殺しにいくぜ、というわけである。

これに対するレスポンスとして『Elite Dangerous』公式が「Roses are red, Violets are blue, Your enthusiasm is awesome We’ll tell you soon!」という、Wellens氏と同じ「Roses Are Red」をベースにしつつ賛辞を込めたポエムで返答。ユーモアを交えたやりとりが続いていたわけだが、Wellens氏のポエムに含まれている「I will come to kill you」というフレーズがいけなかった。Wellens氏の投稿はTwitterルールの「暴力および身体的危害」(「具体的な暴力的脅迫や、個人または集団に向けた重大な身体的危険、死亡、病気を望む行為の助長」を禁じる項目)に反する内容であるとして、アカウントを凍結されたのだ。

Wellens氏の「I will come to kill you」は、文脈上Thargoidsという架空の生命体およびゲーム内の敵対キャラクターに向けられた殺害予告であり、実在する人物・団体に向けられた脅迫ではない。ただ、Twitter側としては日々膨大な量の投稿を処理しなければならない中、そこまでコンテキストを読んで凍結対象を洗い出すのは難しいのだろう。本件についてWellens氏はTwitterに対し異議申し立てを行っているものの、本稿執筆時点ではアカウントは復活していない。こうした状況を受け、同氏は上述したEurogamerに対し、ソフトウェアによる投稿監視が不可欠であることに理解を示しつつも、「一番心が痛むのは、機械に評価されているように感じることです。私には身を守る術がないのです」と嘆きのコメントを残している。

『Elite Dangerous』に登場する架空の生命体に対する脅迫ポエムが原因でアカウントを凍結されるという、珍妙な出来事により海外メディアにも取り上げられたわけだが、今回の件に限らず、SNS活用時には文脈を汲み取ってもらえないがゆえにルール違反と判断される可能性があることを念頭に置いておくのがベストだろう。なおWellens氏の一件と同時期には、『Elite Dangerous』のプレイヤー/動画配信者DJ TruthsayerことGraeme Crawford氏も、友人に対する冗談の一部として「I’m going to kill you」というフレーズを使ったことからアカウントが凍結されている。こちらもTwitterに対し会話の文脈を説明したうえで凍結解除を求めているものの、まだアカウント復活には至っていない。

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