クトゥルフ神話テーマのターン制ストラテジー『Achtung! Cthulhu Tactics』Steamにて発売。第二次世界大戦を舞台にナチスの恐怖に立ち向かう
パブリッシャーのRipstone Gamesは10月4日、イギリスのインディースタジオAuroch Digitalが開発した『Achtung! Cthulhu Tactics』をSteamで発売した。価格は2570円。本作は、Modiphius Entertainmentが手がけるテーブルトークRPG「Achtung! Cthulhu」をベースにしたターン制ストラテジーゲームだ。
『Achtung! Cthulhu Tactics』は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」と、第二次世界大戦時にその裏でおこなわれていた秘密戦争をテーマにしており、プレイヤーは連合軍の精鋭部隊を率いて、世界を脅かすナチスと戦う。しかし、ナチスの背後には魔の科学とオカルトが生み出した存在が潜む。世界を救うためには、その真の敵の謎を暴かなくてはならない。
プレイヤーは4人チームの部隊を率い、その都度指定されるミッションの達成を目指して、アクションポイント(AP)システムによるターン制でゲームを進める。移動距離や攻撃手段などによって消費APが異なり、各キャラクターが持つ1ターン内に利用できるAPの範囲内で指示を出し、フィールドに現れた敵を殲滅していく形だ。各国から集結した部隊メンバーはそれぞれ特殊なスキルを持っており、さらにスキルツリーにてスキルポイントを消費してアンロック・レベルアップ可能。また、使用する武器も改造により強化でき、プレイスタイルに合わせて成長させることができる。
バトルでは光と闇を活かした戦いが展開される。フィールドの周囲には霧が立ち込めており、その中にいる敵の詳細は把握できない。戦況によっては、敵はあえて霧の中に逃げ込む動きも見せるようだ。敵の情報は、プレイヤーキャラクターの視界に収めることで明らかにすることができるため、環境を活かしてカバーするなどのポジショニングに加え、どの向きにキャラクターを置くかも重要となる。また、モーメンタムと呼ばれるシステムもあり、プレイヤーは連続キルを達成したりクリティカルヒットを決めることでモーメンタムを蓄積。そして、各キャラクター固有の強力な攻撃を放つことが可能となる。
敵キャラクターにはナチス兵だけでなく、黒い太陽の徒と呼ばれる人ならざる存在も登場する。そして、キャラクターのステータスには体力や運に加え、サイコロジカルシステムに結びついたストレス値があることも本作の特徴である。戦争の恐怖や、何かこの世のものとは思えない恐ろしいものを目の当たりにすると正気を失っていき、最終的には錯乱状態になってしまうという。この辺りは「クトゥルフ神話」をモチーフにする本作ならではの要素と言えそうだ。
『Achtung! Cthulhu Tactics』は、2018年内にはPlayStation 4/Xbox One向けの発売も海外で予定されており、さらにNintendo Switch版も追ってリリースされる計画だ。