Steamのコミュニティマーケットで、「1ドル以下」アイテムのアプリでの売却承認が原則不要に。格安カードが売りやすく
Steamを運営するValveは10月2日、Steamのコミュニティマーケットの仕様を変更したと発表した。具体的には、1ドル(100円)以下のアイテムを売却する際に、承認が原則的に不要になるようだ。Steamのコミュニティマーケットではさまざまなアイテムが売られているが、特に影響の強いのはカードだろう。
Steamでは、トレーディングカード対応のタイトルを遊び続けると、カードがドロップされる。カードを集めることでコレクションにし、レベルを上げることなどもできるが、売却すれば少額のSteamウォレットを獲得できる。多くのカードを売却していけば、カードでゲームを買うこともできるわけだ。かつては、こうしたカードを手軽に売ることもできたが、Steamのセキュリティ強化にともない、カードを売ろうとするたびにSteamのモバイルアプリで売却することを改めて承認することが必要になり、プロセスが煩雑になりつつあった。今回の変更により、100円以下ならモバイルアプリでの承認が不要となったわけだ。
なお「原則不要」としているのは、ある程度条件があるからだ。ひとつめの条件としては、売却額がある程度中央値に沿っていることだという。ただし、中央値が5円のカードを試しに95円で出品したものの、承認を必要とされなかったので、それほど厳しい縛りはなさそうだ。そして、1度に大量のカードを売り出す際にも承認が必要になるという。試しに立て続けにカードを出品してみたところ、5つめのカードの売却時にモバイルアプリでの承認を求められたので、このあたりが「大量出品」のラインになるだろう。またレアカードなど価値あるアイテムもまた、承認が求められるとのこと。高価なアイテムとなると、ある程度しっかりした手続きが必要になるのは致し方なしといったところ。
これまでの、カードを売ろうとするたびにモバイルで確認を求められる仕様に、抵抗を感じていたユーザーもいるのではないか。レアなカードでない限り、ほとんどのカードが100円以下。快適にカードが売りやすい環境に戻ったと言えそうだ。Valveは「様子を見つつ、必要があれば調整していく」と話している。インベントリにカードがたまっているユーザーは、これを機に売却しておくといいだろう。