選んだBGMでゲーム展開が自動生成されるSTG『Beat Hazard 2』Steamにて早期アクセス販売開始。ギラギラ眩いビジュアルはパワーアップ
イギリスのインディースタジオCold Beam Gamesは10月4日、『Beat Hazard 2』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は1950円で、10月11日までは20パーセントオフの1559円で購入可能。本作は、Steamレビューにて「圧倒的に好評」を得ている、見下ろし型視点のツインスティック・シューティングゲーム『Beat Hazard』の続編だ。
『Beat Hazard 2』では、ステージを進んでいく形ではなく、フィールド内に次々に現れる敵機を倒し、ドロップするアイテムを獲得して自機をパワーアップさせ、最後に登場する巨大なボスと戦うゲームプレイとなる。そして、どのような敵がどのようなパターンで出現するかは、プレイヤーが選ぶBGM次第というのが大きな特徴だ。ゲーム開始時には、あらかじめ収録されている本作の公式サウンドトラックのほか、PCに保存してある自分の音楽ファイル、あるいはインターネットラジオ局ShoutCASTから選曲する。対応音楽ファイルの形式は、mp3/wma/flac/ogg/acc/m4a/wav/aiff。また、前作では2バイト文字に非対応だったため日本語のファイルは文字化けしたり取得漏れがあったりしたが、本作では対応をおこない改善された。
さらに、新たに導入されたOpen MicモードではPCで流している音を拾ってBGMにすることができ、YouTubeやSpotifyなどあらゆる音楽サービスの曲も、本作にて事実上利用可能となる。こうして選んだ曲をFFT(高速フーリエ変換)技術を用いてリアルタイムに解析し、敵の出現パターンや、自機の火力のブースト調整などをおこなっているのだ。1曲の中でボスまでの展開が発生し、クリアすると獲得スコアによって次回プレイから使用できるPerkをアンロックできる。なお、オンラインランキングは楽曲ごとのフィルターも存在する。
前作『Beat Hazard』では、ショットやボムなどの目が痛くなりそうなほどギラギラ煌めくビジュアルエフェクトが特徴のひとつだったが、本作ではさらに眩いエフェクトが収録。より緻密になった戦闘機やボスの3Dモデリングに、ライティングが正しく反映されるよう進化したため、グラフィック面のパワーアップは一目で気付くことだろう。ボスの機体はモジュール式となっており、プレイヤーが選択した曲に合わせて自動生成される。さらに、バトル中にはパーツが展開して巨大戦艦化するような演出も導入された。
本作では、9か月ほどを予定している早期アクセス販売期間中に、さらに新たな要素を追加していく計画があるようだ。現時点では、プレイヤーの自機も楽曲にて自動生成したり、ヘビのようにうねる多関節スタイルなどボスの種類の追加、敵戦闘機やPerkの追加、また楽曲ごとのデイリー/ウィークリーチャレンジ、Steam実績やトレーディングカードの追加、Steam Workshopへの対応などが挙げられている。
前作にはマルチプレイが存在したが、現時点ではソロプレイのみに対応している。今後の予定としては、ローカル協力プレイの追加が計画されている。一方で、オンラインマルチプレイへの対応は、作業量が膨大になることや、前作にてあまりプレイされていなかったこともあり、対応する予定はないとのこと。開発元のCold Beam Gamesは、ベテラン開発者のSteve Hunt氏の個人スタジオであるため致し方ないといったところだろうか。とはいえ、本作ではほかのプレイヤーと競い合っているように感じられるような、なんらかのコミュニティ要素を追加したいとしており、今後の発展が期待される。