『60 Parsecs!』Steam配信開始。60秒間で宇宙ステーションから避難し、60パーセク(約200光年)の宇宙航海に出るサバイバル・シミュレーション

ポーランドのインディーデベロッパーRobot Gentleman開発のサバイバル・シミュレーション『60 Parsecs!』のSteam配信が開始された。『60 Seconds!』で知られる開発陣の最新作では、60秒で荷物を集めて宇宙ステーションから脱出し、60パーセク(約200光年)の長旅に出る。

ポーランドのインディーデベロッパーRobot Gentlemanが開発するサバイバル・シミュレーションゲーム『60 Parsecs!』の配信が9月19日に開始された。対応プラットフォームはPC/Mac(Steam)、販売価格は1520円となっている。9月26日までのプロモーション期間中は10%オフの1368円で購入できる(日本語非対応)。

『60 Parsecs!』は、『60 Seconds!』で知られるRobot Gentlemanの新作。宇宙ステーションの爆発事故により急遽脱出を余儀なくされた宇宙飛行士たちの生存劇が描かれる。プレイヤーは宇宙ステーションのキャプテンとして、60パーセク(1パーセク=3.26光年)の長旅に備えるため、爆発までの60秒間で必要な物資や武器、クルーを脱出用ロケットに運びこむ。そこから先は宇宙を旅し、未知の生命体や病原菌、食料不足などに悩まされながら、目的地を目指す。

2015年に発売された前作『60 Seconds!』は、1950年代米国に核爆弾が投下されるという設定のダークコメディタッチのサバイバル・シミュレーションゲームであった。核爆破までの60秒間で自宅から地下シェルターへと食料や日用品、そして家族を大急ぎで運ぶという事前準備パートと、限られた物資をシェアしながら家族とシェルター生活を送るサバイバルパートに分かれており、ときには危険を承知で外出しながら救助が訪れるのを待つという流れであった。

『60 Parsecs!』でも、危機的状況に備えるための準備パートと、イレギュラーな環境下で生活するサバイバルパートに分かれている点は前作と同じ。ダークユーモアやアメコミ調の2Dイラストはそのままに、未知との遭遇が続く銀河系を航海するという予想のできないゲーム展開と、パワーアップした戦略性が特徴となっている。乗組員を生かしつつ、プロシージャル生成とパーマデス制度を取り入れたシビアな宇宙航海を乗り切るのだ。なおサバイバルパートに入ってから続々と発生するランダムイベントはテキストベースで語られるため、対応言語である英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語(簡体字)いずれかの読解力が必要となる点は留意しておきたい。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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