弊社アクティブゲーミングメディアの運営するパブリッシャーPLAYISMは本日9月19日、『N1RV Ann-A(ニルヴァーナ)』の日本語版を国内向けに発売すると発表した。対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/Nintendo Switchで、2020年発売予定。『N1RV Ann-A』は、サイバーパンクADV『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』を手がけたSukeban Gamesの新作。昨夜海外向けに発売されることが発表されていたが、この「PC-98」風の続編は日本にもやってくるようだ。
本作の舞台は、高級バー「N1RV ANN-A」が存在する理想郷のパラダイス、セイント・アリシア島。人工島の豪華さはただの見せ掛けに過ぎず、実はその裏では経済組織が暗躍しており、島民の日常生活のあらゆるところに影響を及ぼしている。また、バーを訪ねる多様な客らはマフィア組織による恐喝や人身・麻薬売買など、様々な犯罪や悪業に悩まされ続けている。バーテンダーのサムもそのひとりだ。恋人のレオンは、ヤクザとしての顔を持ち、二人の関係には亀裂が深まりつつある。ただし8歳の息子トニーのため、彼女は日々努力を重ねている。そんなサムとレオンが、この作品の主人公なのだ。
『N1RV ANN-A』の世界の住民は、豪華な暮らしを続けるためなら手段を選ばない。たとえそれが、最近の過激な流行に従うための身体改造であるとしても、だ。そんな歪な世界が舞台である。バーにて、サムの上司でありいつもピストルを持ち歩いているアイリスや、エロ漫画家のパルカなど常連たちと仲を深めながら、ウオッカやフルーツジュースなどといった材料を使って実存のレシピに従って作ったカクテルを客に提供していく。
各ストーリーでは、どのカクテルを提供するか、そしてそれにより誰の人生がどう変わるかによって異なるさまざまな展開が待ち受ける。再挑戦すれば、さらなるスコアアップや、隠れたミッションの開放、ストーリーを分岐させる会話の選択肢を増やすことが可能。お酒と会話を通じて客との交流を重ねてより高額なチップを頂き、一生懸命働いて稼いだそのお金でお店のさまざまなお支払いや飾りつけ、サムの息子のトニーなどのために使うのだ。今作では、前作の特徴であった「お客とのコミュニケーション」というコア部分を引き継ぎつつ、より多くのカクテルを用意し、より一層深いレベルで、客の人々と交流して仲を深めることができるとのこと。
またあわせて、前作『VA-11 Hall-A』のNintendo Switch/PlayStation 4版の日本語版が発売されることも明かされている。『VA-11 Hall-A』は、荒廃したグリッチシティのバーにて繰り広げられるアドベンチャーゲーム。2016年に発売された作品の移植で、こちらは2019年初頭の発売が予定されている。すでに海外向けには発表されていたが、国内でも新たにふたつの機種で“サイバーパンクバーテンダーアクション”はリリースされるようだ。ベネズエラ出身の開発者たちが手がけ、世界でヒットした作品を、あらためてプレイしてみるといいだろう。弊誌では、開発元のSukeban Gamesの“オタク”たちが自身の作品や日本について語っている対談を掲載しているので、まだ読んでいない方はこちらからチェックしてほしい。