一撃必殺格闘ゲーム『斬!斬!斬!』Nintendo Switch版が発売。体力ゲージもガードも無し、勝負は一撃で決する。オンライン対戦対応

アークシステムワークスは8月30日、一撃必殺格闘ゲーム『斬!斬!斬!』をNintendo Switch向けに発売した。『斬!斬!斬!』は1対1で戦う2D対戦格闘ゲームで、体力ゲージはなく、クリーンヒット一撃で勝負が決するシステムが特徴。

アークシステムワークスは8月30日、一撃必殺格闘ゲーム『斬!斬!斬!』をNintendo Switch向けに発売した。ダウンロード専用で、価格は1800円(税込)。本作は、ポーランドのインディースタジオDojo GamesがSteamでリリースした『Slice, Dice & Rice』の移植版で、PlayStation 4版が先行して昨年発売されている。

『斬!斬!斬!』は1対1で戦う2D対戦格闘ゲームで、体力ゲージはなく、クリーンヒット一撃で勝負が決するシステムが特徴だ。これは、1997年に初代PlayStation向けに発売された『ブシドーブレード』から影響を受けて開発されたことに由来する。各キャラクターは剣などの武器を持ち、横斬り・縦斬り・強攻撃の3種類の攻撃で戦う。縦斬りは素早いモーションで繰り出せるが、当たりが浅かった場合は一撃では仕留められない。一方の強攻撃は、当たれば勝負が決するが、モーションが大きいため割り込まれやすい。縦斬りの隙は両者の中間くらいだが、対空技としての側面が強い。

本作にはガードが存在しないため、ダッシュやバックダッシュを駆使して相手を確実に仕留められる距離、あるいは逆に斬られない距離をはかる間合いの攻防が重要となる。ただし、強攻撃以外は攻撃を弾くパリィが可能。成功したとしても反撃が確定するわけではないが、攻守が逆転する。もっとも、タイミングを見誤れば待っているのは自身の死である。なお、パリィとダッシュ操作にて、攻撃モーションのキャンセルが可能だ。そのほか、相手との距離が離れると画面下の「心眼」ゲージが発動し、相手が斬りつけてきた際に時間がわずかにスローになる独特のシステムもある。なお、この画面表示はオリジナル版で謎を呼んだ「鰻(うなぎ)」に変更することも可能である。

登場キャラクターには、日本刀を武器にする侍や用心棒、刃のついた扇子を持つ天狗、重く巨大な剣を振るう女戦士、特殊な剣を両手持ちする暗殺者、リーチのある槍が武器の古の神、唯一己の拳を武器とする僧侶、そして鎌を持つ死神の8人が登場。それぞれ武器はもちろん、戦闘スタイルも異なる。日本にゆかりのあるキャラクターが多いが、ステージも異世界の日本をテーマにした6つのロケーションが用意されている。

ゲームモードは、それぞれのキャラクターの物語を追うストーリーモード、対人・対CPUあるいはCPU同士の対戦を観戦できるVSモード、練習用のDojoモード、そしてオンライン対戦ができるNetworkモードがある。ローカル対戦では、Joy-Conをおすそわけして対戦できる。一方のオンライン対戦では、クイックマッチやカスタムマッチがあり、後者では相手の居住地域や試合完遂率などを指定できる。

シンプルな操作性で、攻撃と間合いの読み合いに重きを置いたゲームシステム、そして彩度が抑えられた独特のグラフィックに鮮血が飛び散る『斬!斬!斬!』。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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