パブリッシャーのAnnapurna Interactiveは8月27日、「gamescom 2018」向けに収録された『Ashen』のゲームプレイ映像を公開した。『Ashen』は「E3 2015」で発表された、ニュージーランドのインディースタジオAURORA44開発のオープンワールド型アクションRPGである。本作の世界は灰に覆われており、人々はランタンの光を頼りに暮らしていた。そんな中、突如として大量の光が大地を照らすようになる。プレイヤーはこの新しい希望の光の源を、そして新たな住処を見つけ出すため、太陽無き世界を冒険することになる。
道中では巨人族や飢えた放浪者たちと戦うことになり、『ダークソウル』シリーズから影響を受けたというロックオン有り・スタミナ管理制の戦闘が繰り広げられる。武器をむやみやたらと振り回すのではなく、敵の行動を観察し、隙をついて攻撃を仕掛けていくのだ。なお本作ではレベル・経験値システムが存在せず、クラフト・強化した武器・防具によって攻撃力や防御力といった性能が変化する。
また本作のオンライン機能は「パッシブ・マルチプレイ」と呼ばれており、旅の途中で他のプレイヤーに偶然出くわすことがある。そのまま交流せず過ぎ去ってもよいし、一緒に協力して先に進んでもよい(本作はオフライン状態でもプレイ可。その場合はAIキャラクターが手助けしてくれる)。ただ、他のプレイヤーや旅に同行してくれるNPCと協力しないと入れない隠しエリアやダンジョンも存在するため、協力できる相手と出会えると心強い。友達と一緒に遊ぶCo-op体験というよりは、本作がヒントを得たという『風ノ旅ビト』のように、見知らぬ人と道中で自然と出会うようなオンライン体験が目指されている(ゲーム内チャットもあえて用意されていない)。
今回のゲームプレイ映像では、そうした戦闘や協力プレイだけでなく、本作のハブエリアとなる集落についても紹介されている。旅の途中で助けたNPCたちが集い、家屋を建てたり、情報提供者や鍛冶屋としてプレイヤーを支援してくれるようになる。それぞれユニークなスキルやクラフト能力を有しており、彼らの助けを得ることで、より困難なダンジョンに挑戦しやすくなる。
さきほど説明したマルチプレイとの関係で言うと、クエスト提供者として出会う他プレイヤーの旅を助けると、オンライン・セッションが終わったあとも、そのキャラクターがNPCに変化して、集落の一員としてプレイヤーの世界に残ってくれる。プレイヤー同士で助け合うインセンティブとして機能しているのだ。このように『Ashen』は、NPC、そして他プレイヤーとの関係構築が大きなテーマとなっている。
灰に覆われた世界に住む人々が助け合うことで困難を乗り越えていくアクションRPG『Ashen』。対応プラットフォームはPC/Xbox Oneで、リリース時期は2018年内を予定している。