アメリカのインディースタジオPIXELAKESは8月29日、米国任天堂が放送した「Nindies Showcase Summer 2018」に合わせて、現在開発中のパズルゲーム『Treasure Stack』のNintendo Switch版を発表した。2018年12月に発売する。本作は、これまでにPC(Steam)版の発売が決定しており、Nintendo Switch版に加えてもう1機種追加する予定。本作の公式Twitterアカウントによると、それはXbox One向けとなるようだ。
『Treasure Stack』は落ち物パズルゲームで、フィールドの上からは赤・青・緑・紫色の宝箱が降ってくる。これをフィールドに積んでいくのだが、本作ではプレイヤーはこれらの宝箱ではなく、フィールド上にいる小さなキャラクターを操作する。キャラクターはグラップリングフックを持っており、これを伸ばして宝箱をキャッチ。そして好きな場所に宝箱を積むことができる。さらに、一旦積んだ宝箱を持ち上げて別の場所に移すことも可能だ。
宝箱は2個1組で降ってくるが、積んだ後は1個ずつ持ち運ぶこともできるし、縦1列すべてを持ち上げることもできる。本作は、ファミコン向けに発売された任天堂の『ワリオの森』から影響を受けているそうで、キャラクターを使って宝箱を運ぶアクションゲーム的な操作は確かに同作に似ている。なお、キャラクターは宝箱1個分しかジャンプして乗り越えられないため、上手く階段状に積み直さないと手出しできないラインが生まれてしまう。
宝箱がフィールドの一番上まで積み上がってしまうとゲームオーバーとなるため、宝箱を消していかなければならない。上から降ってくるのは宝箱のほかに、宝箱と同じ4色の鍵のブロックもあり、この鍵を同じ色の宝箱に隣接させて置くと宝箱が消える仕組みだ(どの色の宝箱にでも使える鍵も稀に降ってくる)。同じ色の宝箱が複数隣接していれば、それらも一緒に消え、鍵が開いた宝箱から得た金貨がスコアとして計上される。宝箱を消してから一定時間内にまた消すとコンボとなり、スコアアップに繋がる(5コンボが上限)。
本作には、いわゆる“おじゃまブロック”も存在する(正式にはGarbage Rune)。画面左側にあるゲージにて、時間経過と共におじゃまブロックが積まれていき、同時にマグマのようなものがゲージ内に溜まっていく。そしてマグマがゲージの上限に達すると、貯まったおじゃまブロックがフィールド内に降ってくる。おじゃまブロックは、隣接した宝箱を消すと一緒に消える仕組み。また、宝箱と同じように持ち運んで積み直すことが可能である。コンボで宝箱を消した数に応じて、ゲージ内のおじゃまブロックを減らすことができるが、マグマはそのまま溜まっていくため、宝箱をより多く消して、なるべくおじゃまブロックがフィールドに降ってこないようにしたい。なお、ゲージ内のおじゃまブロックを全消しすれば、溜まったマグマはリセットされる。
降ってくるブロックにはこれらのほかに、横のライン1列を消す剣や、縦のライン1列を消す矢、周囲の宝箱・ブロックを消す爆弾などのアイテムがある。これらは一旦フィールドに積んでから、個別に持ち上げて積み直すことで発動する。なお、プレイヤーキャラクターは約50種類から選ぶことができ、グラップリングフックのデザインも同じく約50種類用意されるとのこと。
ゲームモードは、シングルプレイでハイスコアを目指すサバイバルモードのほかに、最大4人でバトルするローカルマルチ、そして2人対戦のオンラインマルチプレイモードがある。マルチプレイでは、宝箱を消すと自分のゲージ内にあるおじゃまブロックを消すと同時に、対戦相手のゲージにおじゃまブロックを送ることができる。また、3〜4人対戦ではフィールドの上限まで宝箱が積み上がったプレイヤーは脱落となるが、その後はキャラクターがほかのプレイヤーのフィールドの天井に移動。任意のラインにおじゃまブロックを落として邪魔する形で、引き続きゲームに参加することができる。
なお、本作のオンラインマルチプレイでは、クロスプラットフォームプレイに対応することが発表されている。PCとNintendo Switch、そしてXbox Oneが対応プラットフォームに選ばれたことから、いずれのユーザーであっても一緒に対戦できるようになりそうだ。コンソール版の国内発売が予定されているのかどうかは不明だが、ぜひ期待したいところである。