『サイバーパンク2077』ゲームプレイ映像がついに初公開、ナレーションは日本語字幕対応。48分の映像から読み取れる9の要素を整理

CD PROJEKT RED(以下、CDPR)は8月27日、『サイバーパンク2077』のゲームプレイ映像を一般向けに初公開した。同社は昨日からTwitchにて謎の文字列が延々と流れ続けるという意味深な配信をおこなっていた。そして28日未明、その謎の配信が終わり、ついにゲームプレイ映像が公開された。本作のゲームプレイ映像は一部のメディア向けに先行して公開されていたが、一般公開されるのは今回が初となる。

『サイバーパンク2077』は、PlayStation 4/Xbox One/PC向けに開発中のオープンワールドRPGだ。2077年のアメリカの巨大都市ナイトシティを舞台に、主人公である新鋭のサイバーパンクV(ヴィー)の活躍を描く。『ウィッチャー3 ワイルドハント』を手がけたCDPRの最新作とあり、発表時から大きな注目を集めていた。今回満を持して公開されたゲームプレイ映像は、実に48分にわたる。YouTubeの字幕設定をオンにし、字幕言語を日本語にすることでナレーションを日本語字幕にすることが可能。ゲーム内テキストは英語であるが、雰囲気は十分に楽しめるだろう。百聞は一見に如かずということで、まず特濃の映像を視聴してほしい。本稿では、映像の描写をそのまま解説するのではなく、そこから読み取れる9の要素を整理する。

・キャラクターカスタマイズ
ゲームを始める際には、キャラクターカスタマイズができるようだ。男女の性別選択や、見た目(身体、ヘアースタイル・タトゥーなど)のカスタマイズ、そして経歴やパラメータの設定まで。ここで選んだ内容がゲーム自体に大きな影響を及ぼすようだ。クラスについてはゲームプレイを通じて変化するものなので、この段階ではクラスは選ばないとのこと。

・一人称視点のFPP
以前から報じられているように、『サイバーパンク2077』は一人称視点(First Person Perspective)で展開される。一人称視点ならばキャラクターカスタマイズをする意味がないと思いがちであるが、カットシーンでは固定カメラにより自キャラクターが映し出される。また車両運転中は三人称視点に切り替わる。一人称視点が基本ではあるものの、柔軟に視点が変更されていく。

・過激な描写
戦闘シーンでは相手の身体を引き裂いたり、頭部に銃弾を撃ち込むなど暴力的な演出がしばしば確認できるほか、人工の腸が生々しく描写されるシーンも。女性を救出するシーンでは、その女性の乳房および乳頭が映し出されている。こうしたシーンについて、CDPRジャパン・カントリー・マネージャーである本間氏は「乳首のことは今は聞くな!」とTwitterでコメントしている。主人公とパートナーであるジャッキーが、ベッドを共にしていたことを示唆するシーンもあり、大人のゲームに仕上げられるようだ。ただし、こうした暴力や性の要素ばかりというわけではなく、あくまでも大人のエンターテインメントの一要素として描写される印象だ。

・UIはシンプル
UIは比較的シンプルな印象だ。左上にHPが映し出され、右上にはミッションの状況が羅列される。そのほか話者の台詞がテキストで浮かび上がるといった工夫がなされている。ただし、このUIについては特に開発中であることが強調されているので、そちらを留意したほうがよさそうだ。

・FPSにRPGをプラス
戦闘シーンでは基本的に銃撃戦が中心になっているが、戦略性も重要になるようだ。たとえば映像の終盤では、敵組織ネットワークのバックドアにハッキングし、銃を無効化するといったシーンも。敵も扉を開けようとしているジャッキーの左側の壁から銃撃して虚をついてきたりと、“ドンパチ”だけでない奥深い戦いが楽しめるだろう。またケレツニコフと呼ばれるアイテムを使って反射神経を研ぎ澄まし、相手によりも素早く動くシーンも確認できる。幅広く用意されるという武器やアイテムもまた、戦略性を広げそうだ。

・世界観がサイバーパンク
その名のとおり、本作の世界観はサイバーパンクだ。予期できる未来と予期できないテクノロジーが入り混じった近未来。舞台となるのは、北カルフォルニア自由州のナイトシティだ。ナイトシティの街中は、人がごった返しており、そのひとりひとりに生活があると感じられる。ナイトシティの看板やナレーションには日本語も入り混じっており、良い意味で“ごった煮”を感じさせる。なお、サイバーパンクがテーマになっていることもあり、機械技術がしばし登場する本作。敵を気絶させハッキングし、ネットワークを撹乱させることも可能なようだ。一方で、エージェントからハッキングされ嘘をついていないか確かめられるというシーンもある。ハッキングすることも、されることもあるわけだ。

・オープンワールドゲーム
本作は、シームレスなオープンワールドゲームになっており、マップを切り替えるロード画面は存在しないという。ナイトシティは車やバイクなどで自由に移動可能。街中を車で移動するシーンは少し『グランド・セフト・オート』シリーズを彷彿とさせるだろう。ゲーム中には、ミッションだけでなくランダムイベントも多く発生するという。広大で自由なだけでなく、時には予期しない出来事も起こる、刺激的な生活が楽しめそうだ。

・インタラクティブ性
本作の特徴のひとつに、インタラクティブ性があげられる。電子広告が主人公を最寄りの自販機へと誘導するなど、ゲームのオブジェクトがプレイヤーにインタラクションしてくる。また本作においては、攻略ルートや会話の選択もまたゲームに大きな影響を及ぼす。穏便に済ませるか、暴力的に荒っぽく物事を進めるかはプレイヤー次第。ただし、必ずしもゴリ押しできる相手ばかりではないようなので、スマートに進めることも重要だ。『ウィッチャー3』は、昨今のRPGの中でも特に分岐が多い作品であったが、そうした選択による分岐はさらに進化しているようだ。

・成長要素
サイバーウェアの搭載や強化が必要なときはリパードクを訪れ、医師に施術してもらえればパワーアップが可能。ズームや敵の弱点解析が可能になるスキャナなど、新たなデバイスを体内に仕込むことができる。スキャナを皮下グリップにリンクさせれば、残弾表示や所持武器の基礎ダメージ向上といった恩恵が得られる。こうした人体改造は本作の攻略において非常に重要な要素になりそうだ。また道中ではさまざまな武器が入手でき、それらの強化および改造も可能である。

以上が、『サイバーパンク2077』のゲームプレイ映像で確認できる9の要素である。なお、CDPRは以前ティザー映像の最後のフレームに隠しメッセージを仕込んでいたが、今回の映像でも同様にテキストが仕込まれていた(reddit)。今回隠されていたメッセージは、CDPRのゲームディレクターのアダム・パドウスキ氏がゲームプレイ映像公開にあわせて、ファンに向けておくったメッセージと似ているので、以下を一読していただきたい。

今回皆さんにお見せするのは、「サイバーパンク2077」開発段階のゲームプレイ映像です。グラフィックやゲームシステムなど、多くの要素が今後変更される可能性が高いため、当初この映像はメディアにのみ公開し、一般公開をする予定はありませんでした。銃撃戦(ビジュアル面に加え、RPG的な数値がどう影響するのか等)、ネットランの演出、車両の挙動、ゲームのUIなど、すべてがまだプレイテスト段階であり、それらをあたかも確定された仕様であるかのように公開するのには、開発スタジオとして抵抗があったのです。アニメーションの不具合や、作成途中のキャラクターの表情、未調整のマップのロケーションに至るまで、あらゆる面で本作は完成から程遠い状態です。しかしながら、多くのファンの皆様が、本作のゲームプレイを一目見たいと切望されていることも十分に理解しています。そのため、今からご覧頂く映像は製品発売日の最終的な「サイバーパンク2077」とは全く異なるものになるかもしれませんが、48分のゲームプレイ映像を皆様に公開させて頂くことを決定しました。 これが現在の「サイバーパンク2077」の姿です。 是非、感想を聞かせてくださいね!

アダム・バドウスキ
サイバーパンク2077 ゲームディレクター

前出のCDPRの本間氏は、今回のゲームプレイ映像についてTwitterでフィードバックを募っているので、伝えたことがある方は、氏にリプライで意見を投じてみてはいかがだろうか。

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