アメリカにてe-Sports大会中に銃乱射事件発生。『Madden 19』の試合に負けた容疑者が銃を発砲し3名が死亡


【UPDATE2 2018/8/27 16:00】
Baltimore Sunなどが、事件のさらなる詳細を報告している。犯人としてあげられているのはDavid Katz氏。24歳のボルチモア出身の白人男性で、“Bread”もしくは“RavensChamp”、“SlicedBread”という名でTwitchなどで活動していたという。大会には拳銃を持ち込んでおり、発砲する前から何人かを標的にしていたとのこと。Tampa Bay Timesの記者によると、この拳銃は車に保管してあり、試合に負けた後に取りに行き、その後銃撃したようだ。死亡者は3名(犯人含む)で、負傷者は11名(9名と報じるメディアも)。動画にてレーザーポインタを当てられていた黒人男性が、犠牲者のひとりだったことも報告されている。Katz氏は以前から『Madden』シリーズの大会に参加しており、優勝したこともあるとのこと。

https://twitter.com/buffalobills/status/836003181826027521

【原文 2018/8/27 10:01】
アメリカ・フロリダ州のジャクソンビルにて、ひとりの男が銃を乱射し、複数名が死亡したことを、地元の保安局が発表している。Miami Heraldによると、死亡者は2名で、負傷者は11名にものぼるとのこと。事件があった場所は、GLHF Game Bar。アメリカン・フットボールをテーマとしたゲーム『Madden NFL 19』の大会中の出来事だったという。容疑者とされる白人男性は、すでに自殺したとも報じられている。大会参加者からの証言を得たLA Timesの報道によると、容疑者は大会参加者であり、発砲が始まったのは敗退した後であったという。

同大会は、Twitchで中継されていたこともあり、事件発生当時の映像が残っている(閲覧注意)。映像の冒頭では、ゲーム画面と共に白人男性と黒人男性が楽しげにゲームを遊んでいる姿が確認できるが、黒人男性の首元にレーザーポインタが映ったのちに、カメラは切り替わり、12発の乾いた銃声と悲鳴が聞こえてくる。『Madden 19』のプロシーンで活躍するDrini Gjoka氏も参加していたが、無事だったようだ。氏はTwitter上にて「最悪の日だった」としながらも「親指に銃弾が当たっただけで済んだ。不幸中の幸いだ。」とも投稿している。なお、GLHF Game Barのスタッフは無事だったとのこと(Facebook)。

Health Shands Hospitalの発表によると、6名が治療を受けたという。一度に複数の銃弾を受けた人や、肩や手首に銃弾を受けた人などが手当を受けているとのこと。被害者は20歳から35歳といずれも若年だったという。今回開催されたe-Sports大会は、『Madden 19』の腕を競うMadden Classicの4大会のうちのひとつだった。EA Sportsが主催しており、本大会優勝者は2万5000ドル(約280万円)を獲得できるほか、総額16万50ドル(約1830万円)が用意されている大規模な大会だった(Madden Classic)。EA SportsのMadden NFL公式Twitterは、被害者へ哀悼の意を示している。