『フォーオナー』無料配布効果でSteam同時接続者数が20万人超え。Steam歴代8位の大盛況ぶりを見せる

Steam版『フォーオナー』スターターエディションが無料配布されてからプレイヤー数が激増。ピーク時には同時接続プレイヤー数が21万人を超え、Steam歴代8位の記録を残した。『フォーオナー』では10月に大型アップデート「Marching Fire」が配信される予定だ。

Ubisoftは8月22日、Steam版『フォーオナー』スターターエディションの無料配布を期間限定で開始(関連記事)。その反響は大きく、無料配布開始後には同時接続プレイヤー数が21万人を突破した(SteamCharts)。Steam版『フォーオナー』にとって過去最大の数字であることはもちろんのこと、Steamの歴代同時接続プレイヤー数ランキングでも8位を記録している。これは『ノーマンズスカイ』のリリース初月(約21万2000人)や『レインボーシックス シージ』の過去最大人数(17万6000人)を上回るもの。同作は今年6月にもUbisoft公式ストアにて無料配布されていたが、利用者の多いSteamでも出すことで、さらなる新規ユーザー獲得に成功したようだ。

※2018年10月に無料で追加される予定の4対4ゲームモード「ブリーチ」解説動画

『フォーオナー』は2017年2月に発売された剣戟アクションゲーム。プレイヤーは「侍」「ヴァイキング」「ナイト」という文化の異なる勢力に分かれ、それぞれ武器とムーブセットが異なる計18体のヒーローから1体を選択し、1対1、2対2、4対4のさまざまなゲームモードで対決する。特殊な操作方法に慣れる必要があるため新規プレイヤーにとってはハードルが高いが、経験を積むと奥深い駆け引きと読み合いを楽しめるようになる。

『フォーオナー』はその独特のゲームシステムと読み合いの奥深さから他作品では代えられない魅力を有しているが、リリース当初は問題が山積みであった。ヒーロー間のバランスとコネクティビティ(特に4対4モードの安定性に不安を抱えていた)という、マルチプレイタイトルではありがちな課題ではあるが、Ubisoft主催の公式大会にてバグ技を多用したプレイヤーがストレート勝ちで優勝したり(関連記事)、リリース当初バランスが崩壊気味であったピースキーパーの大会利用が禁止されたりと(関連記事)、なにかと嘆きどころの多い状態が続いた。しかしながら長期運営を経てP2Pから専用サーバーへの移管が実現したほか、度重なるバランス調整、AFKファーミングへの制裁、チュートリアル・練習モードの充実化など、コミュニティに耳を傾けながら、粘り強く改善が図られてきた。

とはいえ、好みがわかれやすいゲームであることに変わりはなく、初心者と上級者の実力差を埋める努力も必要になる。スターターエディションを始めたプレイヤーのうち、継続して遊び続ける人はそこまで多くはないのではないだろうか。実際に8月24日時点では、同時接続数は4万~5万人台にまで下がっている。ただ、好みが分かれるゲームだからこそ、気になっている方は無料のうちに手に入れておきたいところだ。

Steam版『フォーオナー』のスターターエディションは日本時間8月28日午前2時まで無料配布中だ

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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