『アサシン クリード』新作は2019年には発売されない。『アサシン クリード オデッセイ』に2年分のコンテンツが詰まっている
UbisoftのCEOであるYves Guillemot氏は、GameSpotの取材に応じ、『アサシン クリード』新作を2019年に発売する予定がないことを明かした。Guillemot氏はGameSpotに対し「(アサシン クリードの)チームは別々に開発していたので、2017年と2018年で立て続けにゲームが出ましたが、2019年には『アサシン クリード』本編(a full-fledged one)は出ません」と断言した。
『アサシン クリード』は長きに渡り、毎年ホリデーシーズンに新作をリリースしていた。しかし2015年発売の『アサシン クリード シンジケート』の売り上げがあまり振るわなかったことや、あらためてクオリティにフォーカスすること、また新たな技術を学ぶ機会を開発チームに与えるためなどを理由に、『アサシン クリード オリジンズ』の発売は1年延期され、シリーズのメインタイトルとして初めて前作から2年越しの発売となった。
この試みが功を奏し、『アサシン クリード オリジンズ』の発売から10日間の売れ行きは『アサシン クリード シンジケート』の2倍になり、総売上でも2倍を記録した(関連記事)。クオリティが高まったことが売上にもつながっており、良いサイクルが生まれていたが、最新作『アサシン クリード オデッセイ』はまたしても前作から一年後にリリースされる。またしても“毎年リリース”のサイクルに戻ったかと思われたが、2019年には新作発売をスキップするようだ。
本編が発売されないことを受け、GameStopはその他のスピンオフについて発売される可能性を尋ねたが、こちらもGuillemot氏は否定。今年の10月に発売される『アサシン クリード オデッセイ』には、たくさんのコンテンツが収録されているが、定期的に新しい遊びの可能性を追加していく予定があるという。そのため、『アサシン クリード オデッセイ』は2年分の作品のようなものであるとコメント。時間を置いて発売された『アサシン クリード オリジンズ』のコミュニティの反応はとても良いが、同作でシリーズに戻ってきたファンも『アサシン クリード オデッセイ』には驚くことだろうと自信を見せている。また時期があくことによって、開発チームが本当に作りたいものが実現できる可能性が生まれるだろうと期待を寄せている。
なお、新作としては、『アサシン クリード III』のオープニングに映るシンボルをヒントに、日本を舞台とした作品が出るのではないかと噂されている(関連記事)。『アサシン クリード』シリーズの舞台に関する噂は数多く存在するので、日本が舞台になるかは未知数。ただ、次回作は『アサシン クリード オリジンズ』のように、大規模かつリフレッシュされた作品になることは間違いなさそうだ。
主人公の性別選択やシナリオ分岐を導入する、シリーズ史上もっとも大規模になる『アサシン クリード オデッセイ』は、10月5日発売予定。新作も楽しみであるが、長きにわたりサポートされることが確定している新作を購入してみるのもいいだろう。