老舗開発会社が手がけるバトルロイヤル『STORMDIVERS』ゲームプレイ映像公開。「よくあるバトルロイヤル」以上の体験を目指す

 

フィンランドに拠点を置くインディースタジオHousemarqueは8月21日、現在PC向けに開発中のバトルロイヤルゲーム『STORMDIVERS』のゲームプレイを紹介する最新トレイラーを公開した。Housemarqueは、『RESOGUN』や『Nex Machina』などで知られる20年近い歴史を持つスタジオで、最新作となる本作は、ここ2年にわたって開発してきた作品だという。

『STORMDIVERS』は、近未来のディストピア世界を舞台とする3人称視点のSFシューターで、何らかの実験が失敗して荒廃した島に降り立ったプレイヤー同士でバトルロイヤルをおこなう。プレイヤーはいくつかあるクラスからキャラクターを選択し、ソロあるいはチームを組んでプレイする。映像ではライフルや剣、ロケットランチャーなどさまざまな武器で戦い、またシールドを展開したり、瞬間移動や光学迷彩のような特殊なスキルを駆使する様子が確認できる。ジェットパックやホバーバイクなども登場するようだ。

この島では、例の実験の失敗が原因でナノストームと呼ばれる嵐が定期的に発生するという。映像では巨大な竜巻が発生してキャラクターを含めあらゆるものを巻き上げている。また、嵐の雲がプレイエリアを取り囲み、徐々に縮小していく様子も確認でき、バトルロイヤルゲームらしい要素がうかがえる。開発元Housemarqueによると、本作はこうしたさまざまなイベントが発生する中で、速いペースで展開するゲームプレイが特徴とのことだ。開発にはUnreal Engine 4を使い、Amazon GameLiftにてサーバーを運用する。

Housemarqueは昨年、公式サイトにて「Arcade is Dead」と題した投稿をし、新たなゲームジャンルに挑戦することを語っていた。同スタジオは、冒頭で述べたタイトルのようなアーケードライクなゲームを得意とし、高い評価を受け、数々の賞を獲得してきた。しかし、そうした評価は必ずしも売り上げに結びつくことはなかったため、アーケードライクからの脱却を目指したという。

ただ、この新作がバトルロイヤルゲームとなったことは、一部のファンからは不評のようで、トレイラーが公開されたYouTubeでの評価もあまり芳しくない。Housemarqueは、本作の開発を始めた頃はまだニッチなジャンルだったとしているが、今は数多くのバトルロイヤルゲームであふれている。ファンにとっては「またか」というようにしか映らなかったのかもしれない。とはいえ同スタジオは、本作は「単によくあるバトルロイヤルゲーム」以上のものを届けるとし、また“Housemarque印”の美しいビジュアルエフェクトも健在だとアピールしている。

『STORMDIVERS』は、2019年に発売予定。発売後には、マップ内の新たなエリアやキャラクタークラスなどの新コンテンツやゲームモードを追加するそうで、協力プレイに対応するPvEミッションも計画しているとのことである。