『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』“板とバナナ”を使った大技で、低地からハイラル城最上階に到達。やりこみプレイは極地へ

Image Credit : Zant

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をやりこみ続けるプレイヤーが、また新たなスーパープレイの実現に成功している。そのスーパープレイとは、厚板とバナナを使い、低地からハイラル城の最上階にたどり着くというものだ。

鍵を握るのは、序盤に手に入る特殊能力のビタロックだ。オブジェクトにビタロックを使用することで、数秒間オブジェクトの挙動を固定することができ、固定させている間に与えたダメージは蓄積されていく。固定が解除されると、そのダメージが一気に放出される。ビタロックを岩などに使いダメージを与えることで、最終的に蓄積ダメージが放出され吹っ飛んでいくわけだ。吹っ飛んでいく岩にしがみつき、長距離もしくは高い場所へ移動することが可能になる。発売当初からこのビタロックを使ったダイナミックなプレイがコミュニティを賑わせていたが、今回新たに、ハイラル城の最上階に到達するという大技が披露されている。

このプレイを披露したのは、スピードランなどにも挑戦しているZant氏。まず、ハイラル城の周囲に存在する砦にて、板を敷きこの挑戦をスタートさせた。まず氏がおこなったのは、バナナを板の上に置くことだ。後述するが、これは重要なテクニックである。このバナナを炎で燃やしたのち、板にビタロックをかけて一連の大技がスタート。ダブルアックスを用いてスピンアタックで板にダメージを与え、弓矢でも一撃加える(上方向に飛ばすため)。そしてこの板の上に乗れば、吹っ飛び開始だ。

 

繰り出し続けるビタロック

板とリンクが飛ぶと同時に、さきほど仕込んでいおいた燃えたバナナを獲得。そして板が十分な高さに上がったタイミングで、ビタロックを発動させる。ふたたびダブルアックスで板を攻撃。爆弾で板の底を攻撃し方向調整し、そしてまたビタロックが解除され、さらなる高みへと吹っ飛ぶ。そして十分な高さになった際に、ふたたびビタロックを発動。次はなんとamiiboの呼び出し画面を起動。すぐにメニューを閉じ、そしてまたしてもビタロックを発動させ、板を固定する。おなじみのダブルアックスで板にダメージを与え、爆弾を仕込み方向性を整え、再び高く吹っ飛んでいく。そして吹っ飛んだ瞬間に爆弾をセットし爆破。爆弾の爆風と板の吹っ飛びの両方の力を利用し飛び上がり、メニュー画面を何度か開いた後、そのままパラセールにてハイラル城の最上階に着地した。

Image Credit : Zant

この動画を見ただけでは、ビタロックを繰り返して最上階にたどり着いただけに見えるが、このプレイにはさまざまなテクニックが隠されている。そもそも、ビタロックを一度使用すればリチャージには時間が必要になる。しかし、氏のプレイではリチャージを必要としていない。さまざまな匠の技が用いられているわけだ。ポイントとなるいくつかの点を、Zant氏のガイドとあわせて解説していこう。

まずバナナを燃やしたのは、アイテムリセットと呼ばれるテクニックである。ゲームを進める中で、特定アイテムを初めて獲得した際にはポップアップが現れる。このポップアップが出れば、ビタロックのリチャージ時間がリセットされる仕組みだ。アイテムはバナナである必要はないが、氏はバナナを選び、あらかじめ板の上に置いておくことで、リチャージのリセットをおこなった。

そしてamiiboを使った件については、こちらもビタロックのリチャージ時間をリセットするためである。ゲームを進める中で、初めてamiiboの呼び出し画面を出した際には、リチャージがリセットされる仕組みが存在する。アイテムのポップアップとamiiboのポップアップ。こちらのふたつを利用し、3度のビタロック発動を実現した。そして最後に爆風を利用して飛び上がった後、何度もメニューを開いているが、これにも理由がある。クイックメニューを開いて城の方を向きフレーム遅れを緩衝(バッファ)させ、ポーズをしてパラセールを取り出す。こうすることで、パラセールの速度が補なわれ、通常の倍のスピードで空を飛ぶことができ、結果ハイラル城へとたどり着いた。

 

研究の成果

高度な難易度のテクニックを組み合わせたことで、低い場所から見事ハイラル城の最上階にたどり着いたわけだ。特殊な環境下でハイラル城へ突入するという挑戦は、ゆきのさんを筆頭に数々のプレイヤーが挑戦しているが、ビタロックを利用して低地から最上階までたどり着くというチャレンジはあまり確認されていない。ゲームへの深い知識と正確な入力により実現されたスーパープレイといえる。Zant氏は以前からビタロックを組み合わせたテクニックの研究に熱心であったが、今回のスーパープレイは一連のテクニックのひとつの完成形ともいえるだろう。氏は、この挑戦が実現できるようになったのは、スピードランコミュニティの努力と研究の成果であると、コミュニティの貢献を強調している。

※Zant氏のビタロックを用いたテクニックで、スピードランにおける時間短縮を狙っている

Zant氏の披露したスーパープレイはすでにTwitterにて1万8000以上ものRTを獲得。「明日Switchとゼルダを買うが、このゲームが遊べると考えると興奮する!」「これを見て遊びたくなった!嘘じゃないよ!」といったほっこりするような反響が寄せられており、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を遊んだことのないプレイヤーにとっても、魅力が伝わる動画に仕上がっているのだろう。

なおビタロックを用いたテクニックとしては、ぶっ飛びを使った移動だけでなく、板を動かして足場にし、祠をショートカットしてクリアするなど、さまざまな活用方法がある。このビタロックもまた、本作に奥深さをもたらしたひとつの重要な要素だといえる。発売されてから1年半が経ってもなお遊ばれ続ける『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。これからも、遊びやすくも奥が深いタイトルとして親しまれていくのではないだろうか。

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