秩序に縛られた世界を生きるアドベンチャー『Mosaic』日本語に対応し、PS4/Xbox One/Nintendo Switch/Steam向けに2019年夏発売へ

3Dアドベンチャーゲーム『Mosaic』が2019年夏に発売されることが発表された。『Mosaic』は、すべてが秩序に基づいて動く、ぬくもりすら感じられない街に暮らす、とある男を描いたアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはSteam/PS4/Xbox One/Nintendo Switch。

パブリッシャーのRaw Furyは8月16日、ノルウェーのインディースタジオKrillbite Studioが手がける3Dアドベンチャーゲーム『Mosaic』を、2019年夏に発売すると発表した。プラットフォームは、Steam(Windows/Mac/Linux)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch。Steamストアの表記によると、本作は日本語表示に対応するようだ。

『Mosaic』は、なにもかもが秩序立って動く、温かみが感じられない街に暮らす、とある男の物語である。男が目にする光景は毎日同じ。彼は、生きる意味や目的を持てず、先の見えない暮らしをただ繰り返していた。しかしある日、男の身の回りでとある奇妙な出来事が発生し始め、彼の生活はすべてが一変することになる。

本作のゲーム内容は、まだ多くが謎に包まれているが、開発元Krillbite Studioによると、ポイント&クリック形式のアドベンチャーゲームで、プレイヤーは代わり映えのしない日々を送る、ごく普通の男が通勤する様子を追うことになるという。公開された映像は全体的に暗くどんよりした空気感に包まれており、また主人公以外のキャラクターには表情がなく、男の孤独感を引き立てている。

販売元Raw Furyは発表の中で、「You are a cog in the machine. Everything in its right place.」や、「Individualism is ineffective. This is your number.」といった言葉を並べており、人は機械の歯車として働き、個人主義は求められない世界であるようだ。映像の冒頭では、主人公のスマホの画面にて「MOSAIC OS」や「CPU Mosaic(R)」といった記述が見られる。本作のタイトルの『Mosaic』は、この世界を管理しているシステムか何かのことだろうか。

映像ではそのほか、主人公の男が巨大な足の間を走ったり、何かの設備の塔に登る様子が映し出されている。また、2016年に公開された以下のティザートレイラーでは、男の頭が魚になったり、深い水の中に落下する場面があり、“奇妙な出来事”とは何なのか謎を深める。

『Mosaic』はもともと2016年に発表されており、今回Raw Furyと提携するにあたり対応プラットフォームにNintendo Switchが追加された。本作の開発元Krillbite Studioは、ホラー・アドベンチャーゲーム『Among the Sleep』で知られるスタジオで、これまで自主販売を続けていた。しかし、かつてと比べてストアはさらに多くのタイトルで溢れ、競争環境は厳しくなっており、パブリッシャーの必要性を認識するに至ったという。そして、意気投合したRaw Furyと契約することになったそうだ。Raw Furyは、日本でも多くのタイトルをリリースしているため、本作のコンソール版の国内リリースにも期待できるかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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