墓守シミュレーション『Graveyard Keeper』は、やはりNintendo SwitchとPS4でも発売か。“前例ある”レーティング機関の通過を確認

 

今月8月16日に発売された墓守シミュレーション『Graveyard Keeper』は、Nintendo SwitchとPlayStation 4向けにリリースされる可能性があるようだ。ヨーロッパ諸国でリリースされるゲームの年齢区分を審査しているPEGIにて、「Nintendo Switch」と「PlayStation 4」の記載と共にレーティング審査を通過したことが確認されているから(Nintendo Everything)。

レーティング区分は16。CERO CやDにあたる高めの区分だ

『Graveyard Keeper』は、異世界に飛ばされた墓守となり、元の世界に帰るために奔走するシミュレーションゲーム。『牧場物語』や『Stardew Valley』といった生活シミュレーションのシステムをベースにしつつ、悪事に手を染める必要があったり、複雑なクラフトをこなすことが求められたりなど、同ジャンル作品とは異なるアレンジが加えられている。詳細については、紹介記事を参照してほしい。現在PCとXbox One向けに発売されている本作であるが、既存ハードに加えてNintendo SwitchとPlayStation 4向けにリリースされる可能性が浮上したわけだ。

各ゲームハードにてゲームを発売するには、レーティングを取得することが必須。メーカーは機関に申請して、それぞれの地域で販売する。将来的な可能性を考慮して、計画にないプラットフォームも一緒に申請しておくこともあるという。レーティングを取得したからといって必ずしも発売に結びつくとは限らないが、『Graveyard Keeper』を発売するtinyBuildタイトルにおいて、まったく同じケースが存在するのだ。

 前例アリ

tinyBuildは、昨年12月に発売した『Hello Neighbor』でも、PC/Xbox One版発売直後にNintendo SwitchとPlayStation 4を対応プラットフォームに記載したレーティング申請。その後、PEGIなどの機関の審査を通過したことが確認されていた(関連記事)。それから7か月後、最終的に同作はNintendo SwitchとPlayStation 4で発売された。今回のケースは、この『Hello Neighbor』のケースに酷似している。つまり、現時点ではNintendo SwitchとPlayStation 4で発売される可能性は高いといえる。

tinyBuildはマルチプラットフォーム展開を好んでおり、特定のコンソール向けに先行リリースをすることもあるが、最終的には多くのプラットフォームで、ゲームがリリースする傾向にある。また同社はハードウェアの発売当時から、Nintendo Switch向けリリースに注力する意向を明かしており、今年2月には同社のタイトルを5本リリースすることを発表していた。すでに多くのプレイヤーが遊び、ヒットの予兆を見せている『Graveyard Keeper』がNintendo SwitchとPlayStation 4でリリースされるのは時間の問題とも考えられる。同作の開発元が手がける『Punch Club』も両ハードで発売されているなら、なおさらだ。

ただし、tinyBuildがゲームを日本国内向けに販売するかは不明だ。これまで、『Mr. Shifty』などはNintendo SwitchやPlayStation 4でもリリースされていたが、『Hello Neighbor』のような日本語に対応しているタイトルも含め、多くのタイトルが国内向けには発売されていない。『Graveyard Keeper』は、翻訳抜けなどはあるものの、コストをかけて日本語に対応していることがうかがえる。そもそもPC/Xbox One版もまだバグが多く、毎日アップデートされているような状態なので、実現したとしてまだ先の話になると思われる。将来的な両ハード向けの発表と、国内発売に期待したいところだ。