「水族館」を経営するシミュレーション『Megaquarium』発表、来月Steamにて発売へ。飼育と経営の両立を進める奥深いゲーム目指す
イギリスのインディースタジオTwice Circledは8月17日、『Megaquarium』を正式発表し、2018年9月13日にSteamにて配信することを告知した。『Megaquarium』は、その名のとおり、水槽を配置し水棲生物を入れて展示する水族館経営シミュレーションゲームだ。小規模な水族館を、やがて何百人が訪れる人気施設に育てあげていく。
登場する水棲生物は100種類に及ぶ。魚やサメ、エビやカニといった甲殻類、サンゴやクラゲ、タコやイカやヒトデといった無脊椎動物、そして亀など。とにかく多くの水棲生物がかわいらしくデフォルメされて出てくるのが『Megaquarium』の特徴だ。グラフィックこそかわいらしいが、本作はカジュアルな経営シミュレーションとは異なる。水族館としての魅力の向上と経営を両立していかなければならないからだ。
プレイヤーはエサの種類や水温、そして館内の室温など多岐にわたる要素を決定する権利を持つ。適応能力の高い生物は、それほど気を配らなくてもいいが、デリケートな生物たちにそれぞれ適した環境を提供し、細かくケアしなければいけない。こうしたケアは、財政面での負担になりうる。高価なエサの購入、維持費の高い水槽の運用など、希少な生物ほどコストがかかる。どの生物かを飼っていくかは、経営状態を見つつ選択していかなければならない。小規模なうちは、維持費の安い魚を飼い、そこから水槽をアップグレードしつつ、テクノロジー研究を進めていくのがよさそうだ。
また水族館を運営するには、飼育員が非常に重要になる。どのようなスタッフを雇用するかもプレイヤー次第。色々な生物を管理できるスタッフを雇うか、管理の難しい生物をしっかりとケアできる専任スタッフを雇うか。それぞれスタッフには異なるスキルが設定されており、育成することで成長していくほか、時には一対一で対話する必要もあるという。生物の選択と同様に、経営状況にあった雇用をする必要がありそうだ。もちろん、生物の展示だけが水族館経営ではない。休憩用のベンチ、レストラン、そしてトイレも充実させよう。お土産を買える売店があれば、収益はさらに上がっていくだろう。
そのほか、運営だけでなく、展示している生物たちが遊ぶ様子を拡大してながめたり、水族館をデコレーションといったさまざまな楽しみ方が用意されているようだ。本作の開発を手がけるTwice Circledは、製薬会社を経営するパズル要素も強いシミュレーションゲーム『Big Pharma』を手がけた実績がある。ヒットした前作と同様に「入りは容易に、熟達は困難に」というテーマが掲げられており、10レベルのキャンペーンによって、段階的に奥深いシステムを学べるように設計されているようだ。
『Megaquarium』は9月13日に、Steamにて配信予定だ。