独裁国家運営シミュレーション『トロピコ6』PC版は2019年1月発売へ。シリーズ最高の完成度を目指す続編は、日本語にも対応予定


Kalypso Mediaは本日8月17日、Steam版『Tropico 6(トロピコ6)』を2019年1月に発売することを発表した。PlayStation 4版およびXbox One版は2019年夏発売予定であるという。発売に向けて、開発スタジオは“シリーズ史上もっともバランスと完成度の高い”作品を目指して制作を進めているという。またSteamユーザー向けに、今秋にクローズドベータテストを実施することも発表されている。

さらに、発売時期の発表にあわせて、新たなゲームプレイトレイラーが公開された。今作から新たに追加される群島、世界不思議物件や複雑化した交通システムが堪能できる内容となっている。高層ビルや公共施設を建てるといった健全な統治者らしい行為から、社会の裏で暗躍する海賊たちのために洞窟を作るといった『トロピコ』シリーズ“らしい”場面も。市民から得た税金で“プレジデンテ”の宮殿を細かく豪華に建築するといったシーンも確認できる。道路を敷いて街と街をつなぐことができるほか、トンネルやロープウェーが登場し、山を超えての交通の接続もできるようだ。なお、群島を管理するためには、他島を侵略する必要があるという。他島のモニュメントや観光名所を派手に盗むことができるというのも、本作の特徴だ。

『トロピコ6』は昨年7月に発表されたシリーズ最新作。プレイヤーはプレジデンテ(大統領)となり、4つの時代を通じてインフラ整備から各種産業・事業の開発・発展などに努める。同シリーズは、一般的な街づくりシミュレーションとは異なり、島国の統治に焦点が当てられているほか、内乱や武力紛争など血生臭いイベントが多く、反乱の芽をつむために徹底した圧政を敷くこともできる。時には反乱軍のリーダーをお金で買収したり、大統領選の投票時には不正をおこなったり、国を治めると同時に自らの地位を守ることになる。

Kalypso Mediaは『トロピコ6』を制作するにあたり、開発体制を一新している。開発は、歴代作品を手がけてきたHaemimont Gamesではなく、『Might & Magic Heroes』シリーズなどに携わってきたLimbic Entertainmentが担当。新たにUnreal Engine 4を採用してゲーム開発を続けている。最新作では、これまでのシリーズの流れを汲みつつ、群島システムを導入することでスケールを拡大。経済や交通などを複雑化させつつ、選挙スピーチといった人気要素を復活させている。なお、前作から導入された対戦・協力型マルチプレイは今回も登場するようだ。

『トロピコ6』は、2019年1月にPC(Windows/Mac/Linux)向けに、2019年夏にPlayStation 4/Xbox One向けに発売予定。なお、Steamストアには表記はないものの、Kalypso MediaのUnerde氏が今年4月に、Steamコミュニティにて対応予定言語を明かしており、その中には日本語も含まれている。いずれかのタイミングで、Steam版は日本語に対応されると考えてよさそうだ。