Devolver Digitalは8月13日、『GRIS』のトレイラーを公開し、本作のパブリッシャーを担当することを発表した。『GRIS』は声を失った少女が美しい水彩アートの世界を冒険する詩的な2Dアドベンチャーゲーム。Nintendo SwitchおよびWindows/Mac(Steam)向けに、日本語対応有りで2018年12月発売予定となっている。
主人公である少女Grisは、辛い経験をきっかけに悲哀に満ちた自分だけの世界に迷い込む。形状が変化する不思議なドレスの力を借りながら、色あせていく世界の中で自分が歩むべき道を見つけ出していくのだ。ちなみにGrisはスペイン語で灰色を意味する。物語が進むにつれて彼女の感情は豊かになり、世界を違った視点から見つめられるようになる。すると新しい道が開け、ドレスの新しい力と共に、さらなる冒険へと旅立てるようになる。
『GRIS』で描かれるのは、穏やかで、それでいてプレイヤーの感情を呼び起こすような詩的な物語。透明感のある繊細なタッチのアニメーションや、優雅なサウンドトラックに包まれた世界を冒険し、簡単なパズルや、足場から足場へと飛び移る移動アクションをこなしながら先へ先へと進んでいく。入念に作りこまれた世界では、プレイヤーのスキルが問われる任意のチャレンジ要素も用意されるとのことだ。海外メディアRock, Paper, Shotgun は15分間のゲームプレイ映像を公開しており、本作の透き通るような幻想的な世界と音楽、少女のドレスに秘められた力を使って道を切り開いていく様子が確認できる。
本作の開発を担当するのは、スペイン・バルセロナに拠点を置くインディースタジオNomada Studio。アートワーク/クリエイティブディレクターであるConrad Roset氏は、フリーランスの身で活躍するアーティストである。美しい水彩イラストの数々はRoset氏の公式サイトからも確認できる。楽曲は同じくバルセロナで活動する音楽プロデューサー/バンドBerlinistが担当している。
本作を先行プレイした海外メディアPolygonによると、ゲームの長さは3時間ほど。またNomada Studioの共同創設者Roger Mendoza氏がPolygonに伝えたところによると、開発チームの大半はプログラマーではなくアーティストであり、他のゲーム・映画・抽象アート・彫刻などさまざまな分野の作品から影響を受けつつ、開発が進められているとのこと。『GRIS』のゲームプレイに関しては、『Ori and the Blind Forest』『風ノ旅ビト』といった独特のアートスタイルを持つアドベンチャーゲームと比較できると回答している。
アーティスティックな映像・音楽が特徴的な『GRIS』。架け橋ゲームズのサポートにより日本語にも対応する予定だ。
『GRIS』の日本語サポートは架け橋ゲームズが担当します!
美しい水彩アートの世界がとても魅力的なタイトルです。ぜひトレーラーやスクリーンショットをチェックしてみてください!Devolver Digitalから今年12月の配信予定です。 https://t.co/WNTIsIhmJA— Kakehashi Games (@kakehashigames) August 14, 2018