インディースタジオMardonpolは8月10日に『Tech Corp.』を発表し、2018年8月中にSteam早期アクセス販売を開始することを発表した。『Tech Corp.』は、テクノロジー企業を成長させる経営シミュレーションゲームだ。
舞台となるのは1990年台前半。IT化が本格的に進行している時代にて、プレイヤーは新興企業を立ち上げることになる。オフィスを構え、小奇麗にレイアウトをいじれば事業のスタートだ。製品を生み出す上では、プレイヤーは企画からプロトタイピング、ソフトウェアの開発から製造、発売そしてマーケティングとあらゆる分野を管理することができる。オフィスを拡張していき、さらには工場もまた自身の望む通りにデザインし設計していこう。
ビジネスを始めるためにはまず、人が必要だ。優れた人材を雇いオフィスに招き入れよう。スタッフは5種類のタイプが存在するほか、それぞれ適性や特徴を持っている。仕事に必要なスキルを持つ人材を迎え、適した仕事を割り振るのだ。そして前述したように、機材や家具を配置しオフィスを整えて仕事を開始する。
開発できる製品の種類は、大きく分けて4種類。ゲーム機と電話、タブレット、そしてコンピューターだ。テクノロジーというカテゴリーの割に少ない印象を受けるが、こうした製品の種類は早期アクセス期間中に追加していくようだ。製品を企画する上では、たとえばPCならば解像度やCPU、GPUなどを大まかに決めることで、パフォーマンスやバッテリー、耐久値などが変化する。優れた製品を開発するにはコストが必要になるので、うまくバランスをとっていこう。
また製造フェイズにおいては、プレイヤーは工場に製造機械を設置し、素材を取り寄せて部品を作っていく。製造ラインを築き管理するのもオーナーとしての責務であるというわけだ。ハードウェアの製造体制が整えば、ソフトウェアの開発だ。OSやUI、ネットワーク形式などを選びハードウェアにあったソフトウェアを作り出す。
こうした製品開発を進める傍らで、技術研究も進めなければならない。時代を先駆けるためにはリサーチと研究は欠かせない。技術研究は段階的に進めていくものなので、地道にやっていかねばならないだろう。720pの解像度で映像を出力する技術を持たないまま、1080pの出力を実現することはできないからだ。
つまり『Tech Corp.』では、人を雇い、企画を進め、製造し、その傍らで技術研究を進めていくことになる。テクノロジー企業運営シミュレーションゲームと銘打たれているものの、テクノロジーに関するディープなところまで踏み込むというわけではなく、広く浅く幅広いユーザーが遊びやすい作品に仕上げられているようだ。早期アクセス販売が進めば、さまざまな要素がさらに深化されていくのかもしれない。
『Tech Corp.』は、2018年8月中に、Steamにて早期アクセス販売される予定だ。