『DOOM Eternal』ゲームプレイ映像が初公開。モンスターとなりフレンドのキャンペーンモード内に侵入する要素も
Bethesda Softworksは8月11日、アメリカで開催中のイベントQuakeCon 2018にて、id Softwareが手がける『DOOM Eternal』のゲームプレイ映像を初披露した。本作は、シリーズのリブート作品として2016年に発売された前作『DOOM』の直接の続編にあたり、同スタジオの最新ゲームエンジンid Tech 7にて開発中。主人公のドゥームスレイヤーは、ふたたび地獄のモンスターに立ち向かう。
映像はQuakeCon 2018でのステージイベントの模様を伝えており、開発者による説明を交えて2つのステージでのゲームプレイを披露している。ひとつ目のHell on Earthは4分36秒から、次のPhobosは18分14秒からである。なお、本作にはほかにも多数のステージが用意される。これまでのシリーズ作品では見られなかった新たなロケーションも登場し、それぞれに物語が存在するという。
Hell on Earthは、地獄と化した地球の巨大都市および地下世界。一方のPhobosは火星の衛星であり、ドゥームスレイヤーが所属する軍事企業UACが拠点を置いている。Bethesdaいわく、本作のドゥームスレイヤーは、これまでのシリーズ作の中でもっとも強靭でパワフルなヒーローに仕上がっているという。新デザインのアーマーが与えられ、新たな装備ガジェットも追加されている。そのひとつは、スーパーショットガンに搭載されたMeat Hookだ。モンスターの身体に撃ち込めば、グラップリングフックのようにして一気に距離を詰めたり、そのまま敵を飛び越えて背後を取ることができる。左腕に装備した伸縮式のブレードは、弱った敵に無慈悲な一撃を喰らわせてアイテムを得るグローリーキル時に使用するようだ。そのほか、アーマーの肩部分には火炎放射器も装備しており、これらを活用する様子が映像にて確認できる。
本作に登場するモンスターは、前作から引き続き登場するものもいれば、新たに追加されるものもおり、その総数は前作の2倍になるという。Former HumanやArchvile、Mancubus、Arachnotron、Pain Elementalといった、往年の『DOOM』シリーズ作品に登場したおなじみのモンスターを再構築したものが多数登場する。一方の新モンスターでは、たとえばコンセプトアートだけ紹介されたCorrupted Maraudersは、巨大な斧とショットガンを持ち、どことなくドゥームスレイヤーを彷彿させるグリーンのアーマーを纏う。Bethesdaによると、このモンスターには面白い背景があるという。本作ではモンスターのダメージ表現にこだわっており、「Destructible Demons」という新たなシステムを用意して、モンスターの身体が欠損していく様子を表現しているとのことだ。
Hell on Earthでのゲームプレイ映像の最後に現れたモンスター2体には、プレイヤー名のようなものが表示されていることが確認できる。本作では、プレイヤーがモンスターとなって、フレンドがプレイ中のキャンペーンモードに“侵入”することが可能だそうだ。ほかのフレンドとパーティを組んで“ドゥームスレイヤー狩り”をおこなうこともできるとのこと。こうしたほかのプレイヤーの介入を望まない場合は、設定でオフにすることも可能である。本作では、こうしたフレンドと楽しむことができる要素や、前作にはなかったマルチプレイ要素をほかにも用意しているという。
QuakeCon 2018では、Bethesdaはメディアインタビューにて、本作についていくつか追加情報を提供している。まず上述したマルチプレイ要素については、伝統的なマルチプレイモードも収録されるとのこと(Polygon)。また、前作に搭載されたマップエディタSnapMapについては、あまり受けが良くなかったため、現時点では本作に収録する予定はないという。その代わり、前作にてファンからの要望が多かった、キャンペーンモード向けDLCをゲームの発売後に配信していくことにリソースを割きたいとしている(DualShockers)。本作は『DOOM(2016)』の直接の続編として開発していることから、前作のファンの意見に耳を傾けることに重きを置いているようだ。
Bethesdaは本作について、ただ『DOOM』のゲームを作るのではなく、『DOOM』の世界を構築しようと取り組んでいると意気込みを述べる。今後数週間から数か月にわたってさらなる発表を予定しているとしており、ファンの期待は高まるばかりだろう。『DOOM Eternal』は、PC/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One向けに発売予定(発売時期は未定)。Nintendo Switch版の開発は、前作に引き続きPanic Buttonが担当するとのことだ。