高難易度アクションゲーム『Cuphead』売り上げ300万本突破。SteamおよびXbox One/Windows 10にて記念セール実施中

高難度アクションゲーム『Cuphead』の累計セールスが300万本を突破した。また300万本達成を記念して、Steam/XBO/Windows 10版のセールが実施されている。2019年内には新たなキャラクターや新たなボスが待ち受けるDLCの配信も予定。

カナダのインディースタジオStudio MDHRは8月10日、シューティングアクションゲーム『Cuphead』の売り上げが累計300万本を突破したことを発表した。本作は、2017年9月にSteam/Xbox One/Windows 10/GOG.comにて発売。それからわずか2週間で100万本を売り上げ、そして昨年12月には200万本を突破していた。同スタジオは今回の300万本達成を祝って、本作のセールを本日から2日間実施。Steam版は1584円、Xbox One/Windows 10版は1880円(クロスバイ)となっている。

『Cuphead』は、1930年代のカートゥーンアニメを再現したビジュアルスタイルが特徴の2Dアクションゲームだ。主人公はCupheadとMugmanの兄弟で、2人協力プレイに対応している。本作にはボスバトルステージが多数用意されており、指先から放つショットを駆使して、ユニークな攻撃を繰り出してくるボスたちに立ち向かう。また横スクロールステージもあり、こちらは次々に現れる敵を倒し、ジャンプアクションでステージを走破する。中には飛行機に乗って進むシューティングステージもある。どのステージも、プレイヤーのスキル試される高い難易度を誇る。ショップで新たなショットやパワーアップを購入し、何度も繰り返し挑戦してステージの攻略を目指すのだ。

本作は、Valveが発表したSteamでの2018年上半期の売り上げ上位作品のひとつに名を連ねており、昨年12月の売り上げ200万本突破以降も力強いセールスを続けていたことがうかがえる。ちなみに、本作のSteam版のプレイヤー数は、今年7月時点で約173万人と推計されている(ArsTechnica)。そのSteamでは、およそ3万件のレビューの95パーセントが好評とする「圧倒的に好評」を獲得しており、評価の高さがさらなるプレイヤーを呼び込んでいるのかもしれない。また本作は、その難易度の高さもあいまってスピードランの題材としても人気がある。

本作の今後については、初のDLCとなる「The Delicious Last Course」が今年6月に発表されている。本編に登場した幽霊のような女性「Legendary Chalice」が実体化した「Ms. Chalice」が3人目のプレイアブルキャラクターとして追加され、CupheadとMugmanと共に新たなボスが待ち受ける新ステージを冒険する。Ms. Chaliceは、CupheadやMugmanとはまた異なるアクションを持っているそうで、2段ジャンプが可能なようだ。彼女以外にも新たなキャラクターが登場し、新たな武器も使用可能になるという。このDLCは2019年内に配信予定である(関連記事)。

開発元Studio MDHRの処女作にして一躍人気者となった『Cuphead』は、ゲーム以外の場にも進出しており、玩具メーカーFunkoからはフィギュアやぬいぐるみ、Tシャツなどの公式グッズが販売中。アメリカでは、フィギュア付きのシリアルも売っているようだ。また、今年7月には玩具メーカー大手のMcFarlane Toysとパートナー契約を結んだことも発表されている。こちらからは公式Construction Setが2019年に販売されるとのことで、本作のステージを再現したミニジオラマを作ることができるかもしれない。日本では、ゲームグッズメーカーiam8bitにて、公式サウンドトラックの豪華レコードセットが販売中だ。こうした幅広い展開により、また新たなファンを獲得しているのだろう。冒頭で述べたように、現在本作のセールがおこなわれているので、未プレイの方は購入を検討してみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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