カプコンは本日8月10日、『モンスターハンター:ワールド』をSteam向けに発売した。同作は2018年1月26日にPlayStation 4および海外Xbox One向けに発売されたシリーズ最新作をSteam向けに移植したものだ。ゲームのベースは基本的に変わらないものの、解像度は4Kに対応し、マウス&キーボード操作に対応。PC向けのグラフィックオプションを追加しSteamの実績に対応するなど、PC向けのオプションが用意されている。発表当初は2018年秋の発売が予定されていたが、8月10日に繰り上げられ発売されることになった。
また発売にあたり『モンスターハンター:ワールド』の同時接続プレイヤー数が約24万人に至ったことも明らかになっている。この数字は2018年発売された新作としては、2月に発売された『Kingdom Come: Deliverance』の約9万5000人を大きく引き離し、トップになるようだ(DSOG)。またSteamChartsを見る限り、約24万人という数字は2016年8月に発売された『No Man’s Sky』の約21万人を上回り、歴代ランキングでも7位に位置している。
Steam版の予約が開始されて以降、全世界上位売上のトップに君臨しており、期待の高さがうかがえたが、多くのPCゲーマーが『モンスターハンター:ワールド』を待ち望んでいたかを反映した数字になっているだろう。なお中国PC版『モンスターハンター:ワールド』はテンセントのWeGameからリリースされている(関連記事)。こちらも予約の段階で100万本に到達していたことが報告されており、こちらの数字も合算すれば、さらに多くのPCゲーマーが『モンスターハンター:ワールド』を遊んでいると考えられそうだ。
『モンスターハンター:ワールド』では、プレイヤーは調査団の一員として「新大陸」に足を踏み入れたハンターとなり、未知の大陸を探索する。今作ではエリア間の移動や各種アクションをシームレスで行えるほか、ダメージ数値の表示化、クエストへの途中参加など、さまざまな新要素が導入されている。2018年4月には全世界800万本出荷を突破。カプコンのタイトルとしては既に出荷本数の歴代記録を更新している。PlayStation 4/Xbox One版で得た勢いそのままに、PCでも絶好調といえる売れ行きを見せている。
なおSteam版『モンスターハンター:ワールド』においては、ゲーム内容自体は好意的に受け入れられているものの、マウス&キーボードへの最適化が不十分であるとの海外レビュー(Game Informer)やSteamレビューで指摘されており、IGNなどが対処法を提案している。また特定の手順を踏まなければゲームパッドが使用できないという報告も。さらにカプコンは、特定のCPUまたは特定のGPUでのみ起動できない不具合を確認しているとし、パッチを配布する準備を進めていると報告している。現在さまざまな情報がSteamコミュニティで集積されていっているので、購入済み/購入予定の方はこちらを確認してみるといいだろう。