ウィンタースポーツゲーム『STEEP』Nintendo Switch版が開発中止。米任天堂公式サイトからもページが消滅

画像はPC版のもの

Ubisoftは、公式アカウントのリプライを通じて、Nintendo Switch版『STEEP』の開発を中止したことを発表した。他機種にて発売されている『STEEP』に新たなコンテンツやチャレンジを追加していくことに集中していくために、Nintendo Switch版の開発の中止(stop Steep development on the Nintendo Switch platform)を決断したという。あわせて、米任天堂に存在していたタイトルページも削除された。

『STEEP』は、2016年にPlayStation 4/Xbox One/PC向けに発売されたウィンタースポーツゲームだ。アルプスの広大な山脈を舞台に、「スキー」「スノーボード」「ウィングスーツ」「パラグライダー」といったスポーツを楽しめる。本作は、オープンワールドゲームとなっており、美しい雪山を自由に滑ったり飛んだりすることが可能。2017年12月には、2018年開催予定の平昌冬季オリンピックのコースを収録する拡張パック「STEEP Road to the Olympics」がリリースされるなど、発売以降アップデートが続けられている“ライブ型ゲーム”である。今後もそうしたアップデートを続けていくために、Nintendo Switch版の開発にリソースを割くことを断念したようだ。

画像はPC版のもの

Nintendo Switch版『STEEP』は、2017年1月に海外向けに発表されていた。ただし、あくまで発売する計画があることを発表したというのみで、実機映像などは公開されていなかった。同時に発表された『Rayman Legends Definitive Edition』は昨年発売された一方で、『STEEP』に関しての続報は途絶えていた。今年7月にUbisoftに問い合わせたユーザーが、「依然として開発中です」と回答をもらったことをredditで報告していた傍ら、IGN Franceが関係者から得た情報をもとに、Ubisoftが『STEEP』のNintendo Switch版の移植に難航していると伝えていた。そして最終的に、開発中止に至っている。

やや曖昧に発表された『STEEP』は、長く続報が途絶えた結果、“Twitterのリプライ”で告知するという中途半端な形で開発中止が伝えられた。ユーザーに対して、公に情報を伝えないUbisoftのスタンスには批判の声も寄せられている。同作は国内向けの発売は発表されていなかったものの、開発中止に落胆しているユーザーもいるのではないか。残念ではあるが、同作を遊びたいユーザーはPlayStation 4/Xbox One/PC版を買うことになるだろう。