欧米のTwitterにて「ルイージ」が一時トレンド入り。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の新映像で斬られた“弟”を心配する声がネットを席巻

 

昨日8月8日、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.8.8」が放映され、シリーズ最新作である『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の情報が多数公開された。『悪魔城ドラキュラ』シリーズからシモンとリヒター、そして『ドンキーコング』シリーズからはキングクルールの参戦が決定したほか、ダッシュファイターとしてクロムとダークサムスが登場することも明らかになっている。そのほか、BGMとして900曲が収録されること、103ものステージが実装されることが発表され、ファンにとって喜びと驚きに満ちた放送だったと言えるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=OYf16WgNPjs

日本のTwitterでは、昨晩は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』関連のキーワードがトレンドを席巻。「スマブラ」「ショベルナイト」「桜井さん」「悪魔城ドラキュラ」といったキーワードが上位にランクインし、話題性の高さが確認できた。海外(今回はアメリカとイギリスに限定)でも「Smash Bros」「Smash」といったキーワードがトレンドにあがっていたが、その中にポツリと意外なキャラクターの名前が混ざっていた。そう、「Luigi」である。

 

何よりもルイージの生死が気になる

「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.8.8」の冒頭で映しだされたのは『ルイージマンション』の姿をしたルイージ。『悪魔城ドラキュラ』シリーズの参戦を告知するために、臆病なルイージがおどろおどろしいドラキュラ城を探索するという凝った演出がなされている。城に入りミイラと対峙したルイージは、オバキューム(らしきもの)による反撃を試みるも不発に終わり、逃げ惑う。そしてここからが問題のシーンだ。死神の鎌によってルイージは斬られてしまい、肉体から魂が切り離されてしまった。シモンの攻撃によってルイージの魂を手にした死神は消滅したが、その後肉体に戻ろうとしたルイージはカーミラと遭遇し悲鳴をあげ、一連の演出は終了している。つまり、ルイージは(演出上では)死んだままになったと解釈できるわけだ。

これを受けて、Twitterユーザーは「ルイージが死んでしまった」と大騒ぎ。全世界で愛されているキャラクターが白目をむいて斬られてしまったことを受け、多くのユーザーが哀悼の意を表した。さらにKotakuMashableといった大手メディアが「ルイージ、死す。享年35歳。死神に立ち向かったその勇気を讃えたい」といった過剰なほど丁寧な追悼記事をあげており、それらがシェアされることで「Luigi Death」のキーワード人気はさらに加速。 Twitterでは謎の哀悼が盛大におこなわれ続けた。

https://twitter.com/pattymo/status/1027274231736725504

もともと任天堂キャラクターは、どのキャラクターもインターネットユーザーから親しまれており、ルイージもそのひとり。以前性器の大きさが注目を集めたように、ファンにとってのアイドルのひとりであったわけだ。そのルイージが、シモンとリヒターの参戦を演出するために無残かつコミカルに白目をむいて散っていったという顛末が、笑いを誘ったのだろう。

またルイージが斬られて死亡扱いされていることを受け、「それならそもそも、前回の参戦ムービーで、ロックマンとマリオがリドリーに刺されてしまったはずでは?」「今回の映像でデデデ大王はキングクルールに吹き飛ばされたのでは?」と唱えるユーザーも増え始め、4名をまとめて雑に哀悼する動きなども生まれ始めていた。

https://twitter.com/RiseFallNick/status/1027234964306374656

 

「ルイージは大丈夫」

ルイージ死亡説が欧米のTwitterを騒がせる中、新たな展開が見られた。任天堂の公式アカウントが、ルイージの安否について言及したのだ。任天堂の対戦タイトルの話題を取り扱う「Nintendo UK VS(ニンテンドー・オブ・イギリスが運用)」が「ルイージは大丈夫(Luigi is okay)」と真面目に声明を出した。

安否を憂いていたユーザーは、公式による声明に歓喜し、8月9日12時時点で1万4000以上RTされている。公式が声明を出しながら、いまだなおしつこくその安否を問う声や、以前から存在するワルイージの参戦を求める謎の勢力の声も含めて、話題はさらに盛り上がる。安否が確認された後もルイージの話題は、加熱の一途を辿った。結果としてはイギリスのTwitterのトレンドでは3時間以上、アメリカのトレンドでも3時間以上話題を独占していた。

ちなみに日本においては、trends24.inの計測する範囲で「ルイージ」という言葉のトレンド入りは確認できていない。もちろん日本でもルイージの死亡劇に反応したユーザーも多かったが、それ以上に海外では異常なほど注目を集めており、文化の違いが見られた奇妙な現象だといえるだろう。なお、確認する必要はまったくないと思うが、公式から声明が出たようにルイージは無事と考えていいだろう。ルイージもマリオもロックマンもデデデ大王も映像ではファイターとして元気に活動しているので、生命を心配する必要はなさそうだ。

3人の新キャラクターの参戦告知やルイージの死亡も含めて、膨大な情報量をもって放映された「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.8.8」。新ステージや新ルール、アシストフィギュアや新ポケモン、そして大きな仕様の変更やゲームルールなど、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にまつわる新情報満載の同映像を、チェックしてみてはいかがだろうか。