『The Wild Eight』開発陣の新作短編アドベンチャー『Radiant One』Steam配信開始。明晰夢から現実に戻ってこれなくなった男の物語
【UPDATE 2018/08/17 10:00】
Steamで配信されている『Radiant One』が8月16日、日本語字幕・インターフェイスに対応した。また同作はiOS向けにも配信が開始されており、こちらも日本語対応済み。
【原文 2018/07/31 18:11】
極寒地サバイバル『The Wild Eight』の開発を手がけたことで知られるFntasticは7月31日、新作短編アドベンチャーゲーム『Radiant One』のSteam配信を開始した。対応プラットフォームはWindows/Mac(Steam)。販売価格は520円で、8月7日までは10%オフの468円で購入できる(日本語非対応)。
https://www.youtube.com/watch?v=q6LvkLgrLug
『Radiant One』の舞台となるのは2018年の米国ロサンゼルス。一人暮らしをしているダニエルは、退屈な日常生活から逃れるため明晰夢の世界に飛び込もうと試行錯誤を重ねていた。そしてある夜、ダニエルはついに明晰夢を見るという自身の夢を叶える。思い描いたことをなんでも実現できる世界だ。夢をコントロールできるようになった彼は、毎晩のように明晰夢へと飛び込むようになる。だが次第に現実と夢の境界線が曖昧になり、しまいには夢から戻って来れなくなる。永遠に終わらない明晰夢の中で、悪夢に襲われるようになるダニエル。夢から目覚めるためにも、悪夢の引き金となっているトラウマの元凶を特定しなければならない。
ゲームプレイとしては、ミニマルデザインの3Dアニメーションとテキストと共に進行する物語を追いつつ、ときおり画面をクリックしてダニエルを動かしたり、アイテムや扉とインタラクトしたりする。そのほか画面上に表示される合図に合わせてボタンをクリック・連打することで物語が先へと進むようなイベントが発生する。PCだけでなくモバイル向けの展開も計画されていることもあり、片手で操作できるよう設計されているのだ。ゆえにカジュアルなゲーマーでもストレスなく遊べるだろう。
ゲームの長さはおよそ30分~1時間。Fntasticは今年6月に非対称マルチプレイホラー『DEAD DOZEN』の開発中止を発表し、長らく財政難に陥っていると告げていた。今作については、予算と時間が相当限られた中で開発が進められていたと推測できる。
『The Wild Eight』『DEAD DOZEN』とマルチプレイタイトルを続けて開発してきたFntasticによるシングルプレイのアドベンチャーゲーム『Radiant One』。近日中にはiOS向けに、2018年8月にはXbox One/Apple TV向けにもリリースされる予定だ。Fntasticが本作に込めた想いについては弊誌ミニインタビューを参考に(関連記事)。