『P.T.』の影響受けるPS4向けサバイバルホラー『S.O.N』ホームビデオ風の最新映像が公開。娘をさらわれた父親が暗い廃墟を探索
アメリカのインディースタジオRedG Studiosは7月22日、現在開発中の『S.O.N』の最新映像を公開した。本作は、PlayStation 4向けのサイコロジカル・サバイバルホラーゲームだ。『P.T.』や『サイレントヒル』『バイオハザード』シリーズ、映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」から影響を受けて開発しているという。
『S.O.N』の舞台は、アメリカ・ペンシルベニア州南部にある架空の森林地帯Clarencaster。この自然あふれる30万エーカーの広大な森は、世界でもっとも危険なエリアだとされ、人々からは「South Of Nowhere」と呼ばれ恐れられている。2018年時点で648人がこの森で行方不明になっており、その中には行方不明者の捜索に向かったレスキューチームや警察官も含まれる。そして、これまでに発見されたのはその内わずか22人。いずれも遺体となって見つかり、しかも子供ばかりだった。
今回公開された映像は、Dylan Shussという男性が1996年2月に撮影したものという形になっている。彼の娘Tammyが行方不明になり、捜索のためにSouth Of Nowhereに足を踏み入れたのだ。森の中には、遺体が入っていると思わしき黒い袋や、人間の骨が散乱している。その後、女の子のむせび泣く声が聞こえる暗い施設内や、廃墟らしき家屋の中を探索する様子が収められている。暗い家の床にはベッタリと血糊が付いており、そして誰かいるのか激しいノック音が響く。この親子のその後については不明だが、彼が森に向かった3か月後にこのビデオだけが発見されたという。
ホームビデオ風の映像だが、扉や引き出しを開いたり、照明を点ける場面ではUIが表示されており、ゲームプレイの雰囲気がつかめる内容となっている。ただし、これはあくまで過去の出来事で、実際のゲームプレイでは後述するRobert Aldersonとして現代を舞台にプレイすることになる。本作では、プレイヤーは基本的に懐中電灯など周囲を照らすアイテムを持たないため、環境にある明かりを頼りに進まなければならないという。なお、時折映像が乱れた際に浮かび上がっているのはルーン文字で、いずれもアルファベットに置き換えると「HELP ME」と読める。開発元RedG Studiosによると、ルーン文字はゲーム内にも登場するそうで、プレイする際には変換表を用意しておいたほうが良いかもしれない。
本作の主人公は、Robert Aldersonという昔気質の父親だ。失業し、酒に溺れる日々を送っていたが、愛する息子Jayが何者かにさらわれたことで、彼もまたSouth Of Nowhereへと向かう。プレイヤーは森や廃墟、そして謎の洞窟などを探索する中で、恐怖と悪魔の存在に直面することになるという。なお、本作は6月に体験版が配信予定だったが、技術的な問題により延期。現在は10月の配信を予定しているとのこと。本作の発売時期は今年のホリデーシーズンで、日本での発売も計画しているそうだ。