『Halo Infinite』開発元が、バトルロイヤル実装を否定。バトルライフル(BR)にしか興味はない
マイクロソフト傘下の開発スタジオ343 Industries(以下、343)は19日、343 Mixer social streamにて、『Halo Infinite』に噂される「バトルロイヤル実装の有無」についてコメントした。ユーザーの質問に対し、343のJeff Easterling氏とJames Bachici氏は、皮肉を交えながら実装の噂を否定している。プレスカンファレンスXbox E3 2018 Briefing(以下、E3)での本作の発表以降、制作状況が不透明のままであった本作だが、具体的な新情報が明かされた。
343手がけるシリーズ最新作『Halo Infinite』は、2018年のE3にて発表された。前作である『Halo 5: Guardians』での「マスターチーフの出番が少なすぎる」というユーザーのフィードバックを反映する形で、最新作では、再びマスターチーフを中心に捉える物語になるという。開発エンジンは、これまでとは異なる全く新しい「Slipspace Engine」が採用されている。
興味があるのはバトルライフル(BR)だけ
バトルロイヤルというトレンドは、『H1Z1』からはじまり『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』や『フォートナイト』の成功により、ゲーム業界に定着した。対戦型オンラインシューターにおいて、バトルロイヤルの実装の有無は、業界のグローバルな課題ともいえるまでとなる。近年、トリプルA級タイトルにも、続々と実装に向けての動きが活発化している。Activisionの『Call of Duty: Black Ops 4』は、シングルキャンペーンを廃止し、「Blackout」と呼ばれるバトルロイヤルモードを搭載することを発表した。(関連記事)また、DICEの手がける『Battlefield V』にも、発売後に搭載することを示唆している(関連記事)。こうした潮流が業界を覆う中、『Halo』シリーズにおいても、ユーザーの間ではその例外ではない。バトルロイヤルの実装の噂が、本作においても度々話題に上がっていたのだ。
Had a blast on the @Halo Social Stream today! Big thanks to everyone that joined us, peeps we matchmade with, and of course @GrimBrotherOne and @lizziloski for the warm welcome 😄
Watch it on @WatchMixer
here 👉🏻 https://t.co/q4PdsIGrzK 🎮 pic.twitter.com/iCOJqnEEpF— James Bachici (@jamesbachici) July 19, 2018
今回の343 Mixer social streamにて、343のJeff Easterling氏とJames Bachici氏は、ユーザーからの「『Halo Infinite』にバトルロイヤルの要素はないのか?!」という質問に対して、次のように即答している(映像の56分より)。「今すぐお答えしましょう。私たちが興味を持っているのは、バトルライフル(BR)のみです。ですので、落ち着いてください」。
飛び跳ねる海老
今回のバトルロイヤルに関する発言については、ユーザーの間では賛否両論が存在するようだ。redditでは、「バトルロイヤルにぴょんぴょん飛び跳ねる海老の要素が加わったら最高じゃないか」「そのジャンプ力でトレンドという名の列車に飛び乗ればいいのに」といった声が見受けられる。ジョークのようなコメントに対し悶々とするファンも存在する一方で、賞賛の声も多く見受けられ、とてもポジティブに捉えている声も目立つ。それは、目まぐるしく変化し続ける業界のトレンドに、本作の開発陣はあえて目を向けず、同作のイメージの象徴でもあるバトルライフルのみで、強固な基盤を構築し、この業界戦争を戦っていくという、ある意味とても力強い言葉と受け取れたからであろう。
単なるひとつのコメントによって、議論が交わされるということは、それだけ愛された作品であることの裏返しでもあるのではないだろうか。『Halo Infinite』には、ナンバリングは付いていないものの、前日譚を描いた『Halo: Reach』などのように、通常のナンバリング同様、大規模な作品になることには違いないだろう。トレイラーにもその姿をのぞかせた、マスターチーフの帰還を楽しみにしつつ、新エンジンにより新たな生命が吹き込まれる『Halo Infinite』の続報に期待したい。