『Spec Ops: The Line』開発元が新作PvEvP FPS『The Cycle』発表。未知の惑星にて20人での資源獲得競争、自由に同盟を組み、破棄する
ドイツに拠点を置くインディースタジオYAGER Developmentは7月20日、新作マルチプレイFPS『The Cycle』を発表した。プラットフォームはPC(Steam)で、2018年内に早期アクセス販売を開始する予定だ(Steamのストアページには12月1日発売と記載)。時期未定ながら、コンソール向けに発売する計画もあるとのこと。本作は、YAGERが「Competitive Quester」と独自のジャンル名を付けた、クエスト達成の競争をおこなうPvEvPシューターになるという。
『The Cycle』の舞台は、Fortuna IIIと呼ばれる、遥か昔に宇宙人によってテラフォームされた惑星だ。本作の世界は複数の巨大勢力によって支配されているが、銀河の中にはまだ手つかずの星があり、Fortuna IIIはそのひとつである。各勢力は、そうした未知の惑星の資源や支配権の獲得に躍起になっており、激しい競争がおこなわれている。Fortuna IIIにおいては、かつて入植計画が持ち上がったものの、この星では非常に短いサイクルで殺人的な嵐が吹き荒れるため計画は頓挫。代わって投入されたのが、危険な任務をもいとわない一攫千金を目指す傭兵たち。プレイヤーはそのひとりとなり、拠点となる軌道衛星からFortuna IIIに降り立つ。
Fortuna IIIは自然あふれる美しいオープンワールド環境で、さまざまな宇宙生物が生息している。トレイラーでは小動物のようなものから、ビルほどはあろうかという巨大なものも確認できる。あまり凶暴そうに見えないものもいるが、クエスト達成の妨げになるモンスターが敵として多数登場するそうだ。本作では、具体的にどのようなクエストが与えられるのかはまだ明かされていないが、基本的に資源を持ち帰ることで報酬を得ることができる。
本作は最大20人でのマルチプレイとなっており、誰もが敵にも味方にもなるというのが特徴のひとつ。プレイ中には同じ目的を持つほかのプレイヤーと敵対する一方、現場で一時的な同盟を結び、協力してクエストの達成を目指すことができる。しかし、あくまで一時的であるため、同盟を破棄することも可能なようだ。本作では1試合あたりおよそ20分が想定されており、それ以上この星に留まることは命に危険を及ぼす。つまり、嵐がやってくるのだ。時間内にクエストを達成して拠点に帰るためにも、戦況やクエストの内容などに合わせて、信頼できる相手と出会い同盟を結べるかどうかが、ゲームプレイにおけるカギとなるのかもしれない。
本作にはハンドガンからライフルまでさまざまな銃器、またタレットやレーザーキャノンなどが登場し、ゲーム中にブラックマーケットで購入できる。いずれも異なるプレイスタイルを実現するものになるそうだ。そのほか、ジェットパックやスキャナーなど探索に役立つガジェットや、各種装備品も販売されるという。さらにゲーム終了後には、獲得したお金で新たな装備をクラフトする要素もあり、次の試合に持っていくことができる。そうした装備品を含め、キャラクターカスタマイズは定期的に選択肢を追加していく計画だとのこと。
開発元のYAGERは、売り上げには恵まれなかったものの、戦場における過酷さや人間の狂気に焦点を当てたシナリオが高く評価された『Spec Ops: The Line』を手がけたことで知られ(関連記事)、現在はチーム制の宇宙船シューター『Dreadnought』も開発中。今回発表された『The Cycle』については、クローズド・アルファテストの実施が計画されており、公式サイトにて参加者の募集がおこなわれている。開始時期は8月上旬の予定だ。