画面中をエフェクトで埋め尽くせ。ド派手なアクション『KO メカ』Steamにて日本語対応で発売。『バンガイオー』から影響受ける

 

個人開発者Ektomarch氏は7月19日、Steamにて『KO Mech(KO メカ)』を発売した。対応プラットフォームはPC/Mac。価格は500円で、7月27日までは15%オフの425円で購入できる。日本語にも対応する。『KO Mech』は2Dアクションゲームだ。『爆裂無敵バンガイオー』から強く影響を受けているほか、同時にカラフルな世界観は『ジェットセットラジオ』を参考にしているという。Ektomarch氏が幼き頃から好んでいた複数のドリームキャストゲームを参考に、『KO Mech』は生まれたようだ。

『KO Mech』の主人公は、KOメカ。ロボットボクシングチャンピオンになることを夢見ている。このKOメカとなり、街を荒らす20のボスを倒し、腕ならしをするのだ。本作は横スクロール形式のステージを探索してトロフィーを獲得しつつボスを倒す、シューティングにも近いアクションゲームである。

基本操作はマウスならWASDとマウスだけ、コントローラーなら左スティックとふたつのボタンだけで遊ぶことができる。アクションとしては、自機を移動させて、パンチもしくは体当たりをする。パンチボタンを長押しすればパンチをしながらもビームのような光線が発射される。体当たりは、その名のとおり敵に体当たりする。ゲージが溜まっている状態でパンチと体当たりを同時に繰り出せば、スーパーアタックが発動。操作はシンプルながら、爽快感あふれるゲームデザインが本作の特徴だ。当たり判定のあるオブジェクトにぶつかれば、オブジェクトはバウンドしながら吹っ飛んでいく。たくさんのオブジェクトや敵が存在するところに体当たりを連発すれば、画面内がエフェクトで埋め尽くされる。こうした物量の多さは確かに『爆裂無敵バンガイオー』を彷彿とさせる。

ただし、ただ体当たりをすればいいというわけではなく、体当たりを受け付けない敵が存在したり、機体には温度というパラメータがあり、温度が一定値以上になるとオーバーヒートするので、うまく敵に合わせて攻撃手段を変えたり、間合いとりながらの戦闘が求められる。ゲームバランスとしては、爽快感が重視されており、あまりシビアな操作などは求められない。ボリュームはさほどないが、うまく体当たりを決めて画面中をエフェクトで埋め尽くす気持ちよさは格別だ。さくっと手軽に遊べるミニマルゲームにデザインされている。

Ektomarch氏は、実は日本の静岡県浜松在住のエンジニアだ。氏はアメリカ生まれだが、2年前に日本に移住してきたという。空き時間に仲間の2名のスタッフと作り続けていたゲームが『KO Mech』というわけだ。ちなみに本作は3作目であるとのこと。まずはSteamでリリースされたが、Unityで開発されているという事情もあり、コンソール向け展開、特にNintendo Switchでのリリースは“おおいに起こり得る”と弊誌に対し語っている。