執拗に追ってくる“奴ら”から逃げる孤島脱出アクション『Mugsters』Nintendo Switch/Steam向けに日本語対応で配信開始

パブリッシャーのTeam17は7月18日、アクション・パズルゲーム『Mugsters』をSteamにて発売した。17日にはNintendo Switch版も国内発売されている。『Mugsters』の舞台は、ナゾの生命体に侵略された、とある惑星。追跡者から逃れ目標を達成するのだ。

パブリッシャーのTeam17は7月18日、フィンランドに拠点を置くインディースタジオReinkout Gamesが開発したアクション・パズルゲーム『Mugsters(マグスターズ)』をSteamにて発売した。17日にはNintendo Switch版も国内発売されており、価格はSteam版が1480円、Nintendo Switch版が1649円(共に税込)。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売中だ。なお、ゲーム内は架け橋ゲームズのローカライズにより日本語に対応している。

『Mugsters』の舞台は、ナゾの生命体に侵略された、とある惑星。プレイヤーに課された使命は、侵略者に捕らえられた人々を助け出し、世界を救うことだ。本作はステージクリア制となっており、プレイヤーは拠点となる島から各ステージの島へと赴く。

それぞれのステージにはクリア目標が3つ設定されており、ひとつ目は生存者の救出だ。ステージ内のどこかに、ポッドに閉じ込められた仲間がいるので、助け出して共に島から脱出する。プレイヤーはダッシュやジャンプ、パンチといったアクションのほか、物を持ち上げて投げたり、車などを運転可能。ポッドは殴ってもビクともしないため、岩を拾ってきて投げつけたり、車を衝突させてポッドを破壊するのだ。救出した仲間はプレイヤーの後をついてくるので、徒歩あるいは一緒に車に乗って島の中を進み、脱出用の飛行機で島を離れればステージクリアとなる。

二つ目の目標はクリスタルの回収だ。ステージ内にはエメラルドグリーンのクリスタルがいくつか配置されており、これをすべて獲得すれば良い。ただし、普通に地面に置かれている場合もあれば、巨大なオブジェクトの下敷きになっていたり、壁で囲まれた中に置かれていたり、あるいは岩山の上にあったりと、入手するために頭をひねる配置も多々ある。たとえば薄い白い壁で囲まれた場所にある場合であれば、車で壁を破壊したり、燃料缶を投げつけて爆破する手がある。破壊不可の壁であっても、もしピンク色の壁がある場合は、近くにあるスイッチを操作すれば開くはずだ。本作は物理法則に基づいたゲームプレイが特徴のひとつで、クリスタルの獲得以外でも、局面を打開するために自由な発想と工夫が求められる。

そして三つ目の目標は、ステージごとに定められたメイン目標の達成である。たとえば衛星や発電機など、ステージ内にある特定のオブジェクトの破壊であったり、レーザー装置を動かし、その光を別の場所にある集光機に当てたり、あるいは巨大な機械パーツを車に乗せて運んで、対応する機械に接続したりなど、ステージによってさまざまな目標がある。なお、これらの目標をこなさなくても、飛行機でひとり脱出すればステージクリアとなるが、先のステージをアンロックするためには、3つすべての目標を達成していく必要がある。また、すべての目標を達成したステージでは、リプレイ時にタイムトライアルモードに挑戦可能だ。

ゲームプレイにおいて、こうした目標の達成を難しくするのが侵略者たちの存在である。たとえば、序盤から登場するプレイヤーと同じくらいの背丈の人型の侵略者は、プレイヤーを見るやいなや猛然と追いかけてくる。2〜3人程度なら殴って対抗できるが、それ以上に囲まれるとひとたまりもない。車に乗って逃げたり轢き殺すのが賢明だろう。このほかにも、ミサイルを撃ってくる砲台や、近づいてきて爆発する機械、あるいは回転しながら壁を破壊し、岩山をも乗り越えて追ってくるカボチャのような巨大兵器などさまざまいる。

いずれもかなり厄介だが、対抗する手段はある。たとえば車を突っ込ませたり燃料缶を投げて攻撃したり、乗ると崩れる橋に誘導して海に落としたり、あるいはステージにあらかじめ設置してあるトラップを使って一網打尽にしたり。侵略者に追われながらでは目標達成どころではないため、ステージ内にあるあらゆるものを活かし、敵を出し抜いて排除するのだ。また、救出した生存者を連れていると逃げ遅れて殺されてしまったり、誤爆したりするリスクがあるため、あらかじめ安全を確保するなど攻略順にも気を配りたい。

本作において車は重要な要素で、合わせて30種類以上登場するとあって開発者にとってこだわりでもあるようだ。シンプルなセダンからスポーツカー、キャンピングカー、バスといった乗用車から、ブルドーザーやコンバイン、リフト付きのトラックなどの特殊車両、また車ではないが気球も登場する。基本的にどの車も侵略者に対して役立つが、ステージ内のパズル要素をクリアするために車を利用しなければならない場面も多い。たとえばスピードのある車であればジャンプ台で大きなギャップを超えられたり、ブルドーザーなら壁の破壊が容易であるなど、それぞれの車の特徴がゲームプレイに反映されているため、ステージの目標達成のためには乗り込む車選びも大事になるだろう。

『Mugsters』の比較的コンパクトな各ステージのパズルアクションにおいて、執拗に追跡してくる侵略者たちは、攻略までの道筋はプレイヤーのアイデア次第という本作の特徴を、より意識させる存在としてうまく機能しているようだ。また、ローポリゴンのポップなグラフィックスタイルも特徴的で目を引く。なお、本作はローカルでの2人協力プレイに対応している。本作には、爆風を使って大ジャンプを決めるなど意外なテクニックも隠されており、2人ならではのプレイが見いだせるかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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