『No Man’s Sky』では、やはり“本物”のマルチプレイが導入される。三人称視点を導入する大型無料アップデートの詳細情報が公開
イギリスのインディースタジオHello Gamesは7月18日、『No Man’s Sky』の次期アップデート「No Man’s Sky Next」の詳細情報を明かし、トレイラーを公開した。「No Man’s Sky Next」は今月現地時間7月24日に発売されるXbox One版の発売にあわせて実施される大型アップデートだ。Hello Gamesは以前より同アップデートでマルチプレイを導入することを示唆していたが、そのマルチプレイは宣言どおり本格的なものになるようだ。まずは、今回実装されるコンテンツ内容をかいつまんで見てみよう。
マルチプレイ
・フレンドのチームや見知らぬ旅人は協力して一緒に宇宙を冒険できる
・チームで小さなシェルターや複雑なコロニーを建設し、他のプレイヤーとシェアできる
・パイロットもしくは海賊となり、友人や敵と壮大な宇宙の戦闘ができる
・乗り物に乗り込み惑星でレースしたり、もしくはコースや道をつくりオンラインでシェアできる
・三人称視点を導入、キャラクターの外見をカスタムできる
グラフィックの改善
・地面のテクスチャや水や雲などを大きく改善し、宇宙や惑星が美しくなるように改良
・宇宙船やNPC、建物のディテールを細かく描写
拠点をもっと自由に
・拠点は惑星のどこにでも建設可能
・拠点の複雑さや制限が大きく緩和される
・数百の拠点のパーツを追加
・複数の拠点を所有可能
戦艦を指揮せよ
・巨大戦艦を組み立てアップグレードし、貨物船から指揮できる
・艦船を宇宙へと送り込んだり、特定の星系に派遣しプレイヤーの探索のヘルプをすることができる
・巨大戦艦の拠点システムを改善し、真の主力艦のカスタムを実現
・友人を船上に招き、特定の場所からマルチプレイ向けミッションに挑戦可能
以上が今回のおおまかな変更点となる。『No Man’s Sky』のディレクターであるSean Murray氏は公式サイトにて、同作は革新的であったが孤独なゲームであると認め、今回のアップデートによりゲームとしての幅は広がり、さらに深くなるとコメント。そして今回の更新に終わらず、アップデートはさらに続けていくと公言し、プレイヤーに感謝を述べ“まだまだ旅は終わらない”と締めている。
『No Man’s Sky』のマルチプレイに関しては、以前弊誌より何度も報じているようにHello Gamesの念願の導入となる。Hello Gamesは、同作において2016年8月の発売以前からマルチプレイの存在を示唆しながらも、結果的にはマルチプレイがほぼ存在しない形でリリースし、内容の薄さも相まって“嘘つき”と呼ばれ批判を受けていた。
Hello Gamesは2年にかけて無料の大型アップデートを繰り返し、疑問視されていたコンテンツ不足の課題に取り組む。発売時からの変更点についてはこちらの記事を参考にしてほしい。そして最終的に、2018年7月にはマルチプレイが導入されることになる。以前の大型アップデートでは、プレイヤーを“光球”に置き換えるような形態での簡易的なマルチプレイを楽しむことができた。今までの言動を見るに、今回導入されるのはこうしたカジュアルな“光球マルチプレイ”になるのではないかと疑問視する声もあったが、三人称視点を導入しカスタマイズ要素を用意するなど、既存のシステムもテコ入れする本格的なマルチプレイが導入されるようだ。
ただし、発売された時と同様にリリース後に肩透かしとなる可能性も捨てきれず、実際にアップデート版がリリースされその感触を確かめるまでは、早急にマルチプレイに対する結論を下すことはできない。しかしながら、Hello Gamesは2年前の8月に自ら引き起こした悲劇を乗り超えるべく、固い決意をもって「No Man’s Sky Next」を開発しているのは確かだろう。次回のアップデートはマルチプレイを導入するだけでなく、これまでアップデートしてきたコンテンツとも連動しており、ひとつの集大成ともいえる内容となる。
「No Man’s Sky Next」は現地時間7月24日、PCおよびPlayStation 4向けに配信予定。Xbox One版は実装された状態で同日発売される。