運ではなく実力勝負。ハイテンポなバトルロイヤルFPS『Islands of Nyne: Battle Royale』Steam早期アクセス販売開始

ハイテンポなSF設定バトルロイヤルFPS『Islands of Nyne: Battle Royale』のSteam早期アクセスが7月13日に開始された。販売価格は2570円。装備品の入手運ではなく、撃ち合いや立ち回りといったプレイヤースキルを重視した、実力主義の一人称視点限定バトルロイヤルゲームだ。

米国のインディースタジオDefine Human Studiosは7月13日、『Islands of Nyne: Battle Royale』のSteam早期アクセス販売を開始した。販売価格は2570円となっている。

『Islands of Nyne: Battle Royale』は最大50人で戦うUE4製のバトルロイヤルFPS。ゲームプレイは純粋な一人称視点で、三人称視点のオプションはない。戦いの舞台となるのは、未知の惑星にて地球外生命体が築いた4平方キロメートルのバイオドームである。SF設定の戦場にてパワードスーツを着用したプレイヤーたちがマップ上空のランダム地点にスポーンし、縮小し続けるプレイエリアにとどまりながら、最後の生き残りになるまで戦う。

特徴としてはプレイエリアの縮小速度が速く、1マッチ約15分とハイテンポで進む。ゲーム展開が速いため、プレイエリアの周辺ギリギリで粘っているとあっけなく危険地帯であるプラズマフィールドに飲み込まれ体力が削られていく。その分、キャラクターがキビキビと動くので、素早く立ち回ることができる。バニーホップやしゃがみジャンプといったFPS操作も使えるようになっている。

本作は装備品の入手運ではなく、撃ち合い・位置取り・立ち振る舞いのプレイヤースキル勝負になるよう調整された、競技性の高いFPSとなっている。武器、防具、弾薬、アタッチメント、投擲アイテム、回復アイテム、シールド。いずれも種類が限られており、インベントリー画面もシンプルな見た目に整理されている。移動しながらでも見やすいデザインからは、どこまでもゲームプレイ第一を意識していることがわかる。

付近に落ちているアイテムのリストがインベントリー画面の中央に表示されるため視線の動きが少なくスムーズに取捨選択できる

ゲームモードはソロ・デュオ・スクワッド。射撃練習場でのトレーニングモードが用意されているため、各武器を自由に試し撃ちすることができる。またマッチングを待つ間に訪れるロビーエリアでは宇宙船内・外部無重力地帯での銃撃戦を楽しめる。パルクール部屋に行けば思う存分、移動テクニックを練習できるだろう。

キャラクターカスタマイズ機能としては、衣装および武器のスキンがある。マッチをプレイして獲得するゲーム内通貨(マッチクレジット)を使えば、ゲーム内のストアページから衣装・武器用のルートボックスを開封できる。また衣装・武器スキンのいくつかは有償で直購入することも可能だ(品揃えは一定日数ごとに切り替わる)。

『Islands of Nyne: Battle Royale』の早期アクセス期間は1年を予定。今後は新マップ、マップの新ロケーション、よりランダム要素を排した競技性の高いゲームモード、死亡リプレイ、カスタムサーバーオプションが追加されていく。そのほかサーバーの安定化、バランス調整、マッチング人数の増加(最大100人)などが計画されており、正式リリースにあたってはコンソール向けの発売も検討されているとのことだ。

7月には『The Culling 2』『Fear the Wolves』とバトルロイヤルゲームの発売が続くが、7月10日にリリースされた『The Culling 2』のSteam版は発売から1週間を待たずして同時接続ユーザー数1~2人という絶望的な人口不足に悩まされている(SteamCharts)。またクローズドベータテストが開始され、7月19日のリリースを控える『Fear the Wolves』もマッチング、パフォーマンス周りで問題山積みの状態。一方、『Islands of Nyne: Battle Royale』は長期間に渡るプリアルファ、アルファテストを経ていることもあり、7月に配信されるバトルロイヤル有力作の中では最も洗練された、安定して遊べるタイトルになるだろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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