オリジナルCG映像作品「モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド」発表。半人前ハンターの成長譚描く


カプコンは本日7月12日、「モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド」を発表した。全世界向けに2019年初頭に公開予定とのこと。「モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド」は、『モンスターハンター』の世界観を基にしたオリジナルCG 映像作品だ。アメリカの映像スタジオPure Imagination Studiosと共同で製作を進めていくという。

Pure Imagination Studiosは、「レゴ」作品を代表とするかわいらしいものから「JUSTICE LEAGUE: BATTLE FOR METROPOLIS」のようなリアル調の作品まで、幅広い版権タイトルのCG映像を手がけてきた実績あるスタジオだ。さまざまなデザインを描き分けてきたスタジオが、リアルとファンタジーを併せ持つ「モンスターハンター」の世界を構築するようだ。

「モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド」で、主人公となるのは半人前の青年ハンター。数々の経験を経て真のハンターに成長していく過程が描かれる。ゲーム原作の世界観の魅力を踏襲した上で、映像作品ならでは要素やアドベンチャーを描き、ゲームのコアファンのみならず新しいファンにも楽しめる作品を目指すとのこと。イメージアートには蜘蛛を模したモンスター・ネルスキュラが映し出されている。ネルスキュラが物語に大きく絡んでくるのだろうか。

今回の映像化はカプコンのワンコンテンツ・マルチユース戦略に基づいたものであるといい、自社で保有する豊富なゲームコンテンツの多面展開を推進し、更なる収益機会の創出やコンテンツ価値の最大化する狙いがあるとのこと。全世界で800万本の出荷を達成した同作は、海外の売上比率も高いとされている。映像化によって、グローバルな土壌をさらに拡げていくようだ。

『モンスターハンター:ワールド』

なお、今年の5月には水面下で進められているという実写映画版『モンスターハンター』に、映画版『バイオハザード』シリーズの監督を務めるポール・W・S・アンダーソン氏と妻で女優であるミラ・ジョヴォヴィッチが出演するのではないかとVarietyが伝えていた。あくまで噂であるが、マルチユース戦略の中には、CG映像作品と同様に実写での映画展開という選択肢は当然存在しているだろう。8月10日にはPC版『モンスターハンター:ワールド』の発売も控える。グローバルな躍進が続く『モンスターハンター』フランチャイズを、カプコンがどのようにさらに押し上げていくか。シリーズの今後の展開に注目していきたい。