開発期間6年のメトロイドヴァニアACT『Chasm』7月31日にSteamにて発売へ。プレイするたびに構造が変わる地下鉱山を探索


アメリカのインディースタジオBit Kidは7月9日、アクション・アドベンチャーゲーム『Chasm』を7月31日に発売すると発表した。プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4/Vitaで、価格は19.99ドル。同スタジオは、2013年に本作のためのKickstarterキャンペーンを実施し成功。準備期間を含めて6年ものあいだ開発を続け、ゲームへのこだわりゆえに、幾度かの発売延期をしていたが、ついに発売を迎えることとなる。

『Chasm』の舞台は、Guildean Kingdomと呼ばれる王国だ。この王国には、国の存続に欠かすことのできない鉱山が存在するが、ある日、その鉱山が閉鎖されるという奇妙な噂が駆け巡る。そこで、新米騎士である主人公は調査を命じられ、鉱山のある町へと向かう。しかし、状況は想像以上に深刻だった。地中深くから現れたモンスターによって人々がさらわれ、鉱山の町は静まり返っていたのだ。そうして、王国に平和をもたらすために、モンスターが現れた謎を解き明かす冒険が始まる。

本作は、メトロイドヴァニアにRPG要素を加えた2Dアクションゲームで、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』や『リンクの冒険』、『ロックマン』シリーズなどから影響を受けて制作されたという。プレイヤーは鉱山に入り、古代の墓所や城跡などを探索する中で、そこかしこに配置されたトラップを越え、モンスターや巨大なボスと戦う。美しいドット絵グラフィックと多彩なアクションと共に、本作の大きな特徴となっているのが、マップのランダム要素だ。ゲーム内には6つの広大なマップが収録され、それぞれを構成する部屋はゲームを新たに始めるたびに自動生成によりランダムに組み替えられる。そのため、プレイヤーはみな同じ物語を追うが、そのゲーム体験はそれぞれ異なるものになる。

ただし、どのように組み替えられても自然な繋がりに感じられるよう、各部屋のデザインにはこだわっているという。また、ゲームを進行するうえでカギとなる部屋の位置は固定されており、たとえば新たなエリアに進むために必要なアップグレードを入手できる部屋はこれに当たる。

一方で、同じマップ構成でまたプレイし直したいというプレイヤーのために、SEEDシステムが用意されている。マップには固有の番号が振られているので、これを再プレイ時に入力すると同じマップ構成が再現できる仕組みだ。友人とシェアしたり、あるいはランダムな英数字を入力して、どのようなマップができるか見てみるような楽しみ方もできそうだ。

装備できる武器やアーマー、アクセサリーは130種類以上が登場するそうで、映像でも大きな剣を振ったり、ナイフやブーメランを投げたりとバリエーション豊かなアクションが見られる。敵もまた80種類以上と多数登場し、これとは別に10種類以上のボスや中ボスと出会うことになるという。ゲームをクリアするまでにはおよそ10〜15時間が想定されているが、パーマデス要素があり毎プレイ部屋が組み替えられるハードモードも用意されており、こちらではさらに歯ごたえのあるゲームプレイとなるだろう。