PS4版『H1Z1: Battle Royale』の累計プレイヤー数が1000万人を突破。バトロワの元王者が息を吹き返す

海外PlayStation 4版『H1Z1: Battle Royale』が累計プレイヤー数1000万人超えを達成した。5月22日に基本プレイ無料タイトルとして配信されてから約1か月での大台突破である。なおPC版『H1Z1』では旧マップZ1のリマスタード版が追加されている。

米国のデベロッパーDaybreak Game Company628日、海外PlayStation 4向けに無料配信されているオープンベータ版『H1Z1: Battle Royale』の累計プレイヤー数が1000万人を超えたことを発表した522日の配信開始から約1か月での大台突破である。また同作の最新アップデートにより、指定エリアに空爆を行う投擲アイテム「Airstrike Signal」や、デュオ・5人チームモード用の蘇生機能がゲームに追加された。

522日に公開された海外PlayStation 4版トレイラー

H1Z1』は20182月にPC版の正式リリースを迎えた、最大150人同時対戦型のバトルロイヤルゲーム。ソロ・デュオ・5人チームのいずれかのモードを選択し、戦場となる島へとパラシュートで降下。武器やアイテムを揃え、プレイエリアを囲う毒ガスを避けながら最後の生き残りになるまで死闘を繰り広げる。

PC版『H1Z1』は20177月をピークにプレイヤー数が下降傾向にあり、20182月の正式リリース時には平均同時接続プレイヤー数が1万人を切っていた。1マッチ150人の大規模な対戦ゲームであるため、プレイヤーが減り過ぎるとマッチングに支障が出る。そうした事情もあってか、201839日には基本プレイ無料化が発表された。無料化により一時的に人口ブーストがかかったものの、現在は『H1Z1』にとって自己ワーストとなる平均5000人台にまで数字が落ちている(SteamCharts)。

PC版『H1Z1』では、今年6月にZ1リマスタードマップが追加された

ところが、522日に配信された海外PlayStation 4版『H1Z1: Battle Royale』は配信直後から人気沸騰。わずか3日でプレイヤー数が450万人を超えた。PlayStation 4版は単純な移植作品ではなく、コンソール向けに操作方法やUI/HUD、ゲームバランスの最適化が試みられた別バージョンである。よりスピーディーなゲーム展開、豊富な車両スポーン、補給物資の大量投下など、アクション満載のバトルロイヤルゲームが目指されている。PlayStation 4ではまだバトルロイヤルモードを遊べるゲームが少ない。選択肢が限られる中、『フォートナイト バトルロイヤル』(以下、フォートナイト)とは別路線かつ無料で試せる『H1Z1: Battle Royale』に、多くのプレイヤーが目を向けたようだ。

PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』『フォートナイト』の登場により王座から陥落したものの、コンソール版の発売により息を吹き返した『H1Z1』。競争相手となる『フォートナイト』のPC/コンソール/モバイル累計プレイヤー数は6月時点で12500万人(公式ブログ)。今後はCall of Duty: Black Ops 4』『Battlefield V』といった大型タイトルがコンソールのバトルロイヤル市場に参戦する。数々の難敵が立ちはだかる中、復活をはたした元王者は勢いを継続し、次なる大波を乗り越えられるのだろうか。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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