対戦格闘ゲーム『FIGHTING EX LAYER』PS4向けに販売開始。試合中にキャラクターを強化できる「強氣」の選択が新たな駆け引きを生む

アリカの対戦格闘ゲーム『FIGHTING EX LAYER』がPS4向けに発売された。『FIGHTING EX LAYER』はアリカがかつて手掛けた『ストリートファイターEX』と『ファイティングレイヤー』を継ぐ作品。従来の2D対戦格闘ゲームスタイルながら3Dグラフィックを採用している点は「EX」譲りだ。

株式会社アリカは6月28日、対戦格闘ゲーム『FIGHTING EX LAYER』をPlayStation 4向けに発売した。ダウンロード専用で、価格はライト版が4800円、通常版が6800円。通常版には、追加キャラクター「ほくと」と「強氣01パック」が収録される。それぞれDLCとして950円、2300円で購入できるため、まずは本作を試してみたいという方はライト版を、お得にすべて入手したい方は通常版を購入するのが良いだろう(価格はいずれも税別)。

『FIGHTING EX LAYER』は、アリカがかつて手がけた『ストリートファイターEX』シリーズのオリジナルキャラクターが登場し、同社の『ファイティングレイヤー』の名を受け継ぐ作品だ。2017年のエイプリルフールとして初めて披露され、その後正式に発表された。従来の2D対戦格闘ゲームスタイルながら3Dグラフィックを採用する点も「EX」シリーズ譲りで、Unreal Engine 4で開発されている。ダッシュ中のボタン連打でのイージーコンボや、弱中強ボタンを順に押すチェーンコンボといったシステムのほか、技のコマンド入力に従来式のクラシックと、短縮コマンドのプログレッシブの2種類が用意されている。

プレイアブルキャラクターには、DLCのほくとのほか、総勢12名のメインキャラクターがラインナップ。『ストリートファイターEX』シリーズから参戦するカイリや、スカロマニア、ドクトリン・ダーク、そしてほくとの本来の姿である訃(しらせ)らに加え、新キャラクターとして紗波音(さなね)と疾風(はやて)が登場する。ちなみに疾風は、『 ストリートファイターEX2』に登場するハヤテとは別人とのこと

本作は、「強氣(ごうぎ)」と呼ばれる新しいシステムが大きな特徴となっている。強氣は、試合中に特定の条件を満たすことで発動し、キャラクターをパワーアップさせる要素で、一度発動させた効果はラウンドを越えて試合終了まで持続する。たとえば、相手に累計10回触れるとゲージ増加量が10%アップする「メーターアップ」や、通常投げを2回おこなうと間合いが20%アップする「グラブアップ」、相手に累計30回触れると通常技で削れるようになる「ピアース」、6秒間相手に触れられないでいるとダッシュで姿を消せるようになる「ゴースト」など、さまざまな種類の強氣が用意されており、強力な強氣ほど発動条件が厳しいものとなっている。

キャラクターにセットできる強氣は、5種類が1セットになったデッキとしてあらかじめ用意されており、現時点で15種類のデッキがある。プレイスタイルに合わせてデッキを選択する形となっているが、冒頭で述べた本作のライト版は、強氣デッキ001から005までの5種類に制限されている。ただし、強氣デッキ006から015の中から2種類を週替わりで試すことができるので、気に入ったら強氣デッキ006から015までが収録されたDLCの強氣01パックを購入すれば、通常版と同じくすべての強氣デッキを利用できる。強氣の効果や発動条件など、詳しい内容は本作の公式サイトを確認していただきたい。

ゲームモードは、オンライン対戦やオフライン対戦、トレーニングモードのほか、キャラクターごとに用意された問題に挑戦するエキスパートモードがある。オンラインのランクマッチでは、勝利すると対戦相手のランクに応じたマッチメダルとバトルポイントを得ることができ、勝利を重ねているとランクアップのための昇格戦に挑戦できる。また、ルームを作成して対戦するカジュアルマッチも用意されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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