『オーバーウォッチ』シンメトラの大幅なバランス調整を含む最新アップデート配信開始。希望の役割を予め開示できるグループ検索機能も

『オーバーウォッチ』の本番サーバー上で適用された最新アップデートにより、シンメトラの能力が刷新された。サポートではなく戦闘要員として活躍するためアルティメット・アビリティも変更。また『オーバーウォッチ』のオンライン体験を向上させるグループ検索・推薦機能も追加されている。

『オーバーウォッチ』の最新アップデートが6月26日に配信された(パッチノート)。目玉となるのはシンメトラの大幅なバランス調整と、グループ検索・推薦機能の追加である。シンメトラ刷新の狙いは、彼女の柔軟性を高め、さらに多様なシチュエーションで活躍してもらうことである。役割がサポートからダメージになったことに合わせて(今回のアップデートにより、線引きが曖昧であったオフェンス/ディフェンスが、ダメージというひとつのカテゴリにまとめられた)、より高い火力を出せるよう調整されている。

シンメトラのアビリティ変更内容は以下のとおり:

ファントム・プロジェクター
・ターゲットのロックオンが無効になった
・射程距離が10メートルに延長
・威力上昇までにかかる時間が1段階につき1秒から2秒に変更
・ビーム継続による威力増加量は30/60/90から60/120/180
・バリアにヒットした際、弾薬が消費されるのではなく補充される
・装弾数が100から70に減少

ファントム・プロジェクター(サブ攻撃)
・ターゲットを貫通しなくなる
・着弾と同時に炸裂
・オーブの弾速上昇
・チャージ完了までの時間短縮
・着弾/炸裂ダメージともに60に変更

セントリー・タレット
・これまでの近距離・即時設置から、小型タレットの射出設置に変更
・最大ストック数が6個から3個に減少
・最大設置数が6個から3個に減少
・与ダメージ増加
・移動速度の低下効果が向上

テレポーター
・アルティメットから通常アビリティに変更
・出口の設置可能範囲はシンメトラから25メートル内
・入口はスポーン地点ではなく、シンメトラの目前に自動設置
・稼働時間は10秒
・テレポーターの体力は300
・ジャンクラットのRIPタイヤ、D.Vaの自爆メックなど、より多くのものが通過できる
・入口は破壊可能
・入口/出口のどちらかが破壊されると、もう片方も削除される

フォトン・バリア
・通常アビリティからアルティメット・アビリティに変更
・マップ全体を遮る巨大なバリアを展開する
・アルティメット・ボタンをもう一度押すことでバリアの方向変更可能
・有効時間は15秒
・体力は5000

『オーバーウォッチ』の初期メンバーであるシンメトラ。当初は一部マップの特定シチュエーションでしか活用されないワンポイント・ヒーローであったが、汎用性の高いヒーローにするため2016年に通常アビリティの変更およびアルティメット・アビリティの追加という大幅な変更が適用された。その後もシンメトラのさらなる変更が検討され、このたび2度目の大幅改造に至った。

他のヒーローに関しては、ドゥームフィストのメテオ・ストライクの移動速度ボーナスが150%から200%に、パッシブアビリティの「攻撃は最大の力なり」によるシールド獲得量が30から35に増加した。またマクリーはデッドアイの射程範囲が70メートルから200メートルに延長、オリーサはスーパーチャージャーのコストが15%削減された。

「Horizon Lunar Colony」マップに関しては、防衛側スポーン地点含めマップ構造に手が加えられている

グループ検索と推薦機能

今回のアップデートにて、グループ検索と推薦機能が追加された。グループ検索により、プレイしたいモード、ボイスチャットの可否、希望ロールを選択することで、『オーバーウォッチ』のオンライン体験を自分でコントロールしやすくなる。お互いの希望ロールを把握することで、チーム編成にストレスを感じることも減るだろう。なお希望ロールを選択した場合、そのグループでのマッチ中には希望ロールのヒーローのみ選択可能となる。

推薦機能は、マッチ後にスポーツマンシップを見せたりチームに貢献したプレイヤーを評価するもの。既存のネガティブな態度・行動を取ったプレイヤーを報告する機能とは違い、感謝の気持ちを伝えるポジティブな評価ツールである。高評価を維持しているプレイヤーには、定期的に報酬が与えられる。

発売から3年目に突入した『オーバーウォッチ』。28体目のヒーローに関連するものと思わしきティザーの公開が続いており、そちらの展開からも目が離せない。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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