期待を集めるハイテンポなバトルロイヤルFPS『Islands of Nyne: Battle Royale』Steam早期アクセス版がついに7月12日発売へ


インディースタジオDefine Human Studiosは、6月19日に『Islands of Nyne: Battle Royale』のゲームプレイトレイラーを公開し、同作を現地時間7月12日にSteamにて早期アクセス販売すると発表した。これまでは予約販売などで手に入る数量限定のアルファキーを所持するプレイヤーのみが決まった期間のみ本作をプレイできていたが、ついに7月12日にSteam早期アクセスへ突入し、全ユーザーにプレイ環境が提供される。

『Islands of Nyne: Battle Royale』は50人で戦うバトルロイヤル型のFPSだ。将来的には、100人までのサポートを予定している。舞台となるのは近未来。未知なる惑星にて、パワードスーツを着たプレイヤーたちが、最後の1人になるために熾烈に戦う。設定やゲームデザインは『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』を思わせるが、同作は『PUBG』が発売される2年以上前から開発されているので、『PUBG』のヒットの影響を受けているものの、『PUBG』をきっかけに作り始めたというわけではないという。

『Islands of Nyne: Battle Royale』は既存のバトルロイヤルゲームをベースとしながらも、さまざまな独自要素を盛り込み差別化をはかっている。たとえばゲームが開始した際には、プレイヤーはランダムな地点の上空にスポーンする。上空からはある程度着陸地点をコントロールできるが、ランダム性が強い。ここまでは『H1Z1』といった他のバトルロイヤルゲームでも見られた仕様だが、本作ではどこに降りてもアイテムが潤沢に手に入るようになっている。つまり、落下地点がある程度ランダムであるかわりに、どこで降りてもライバルよりも不利な状況になりづらいデザインとなっている。

もうひとつの特徴は、スピード感のあるゲームテンポだ。本作には1試合に時間制限が設けられており、プレイヤーがダメージを受ける危険地の拡大速度もかなり早い。ただし、その分キャラクターもかなりキビキビ動くようだ。迂闊に敵の前に姿を現すとあっという間に死んでしまうというデザインは他のバトルロイヤルと共通するが、プレイヤーに快適に操作させハイテンポで遊んでもらい、1試合を短く終わらせようという意図があるようだ。

ゲームモードとしては、手軽に始められるが報酬が存在しないカジュアルモードも用意される。各種モードにはランクシステムが導入されており、各プレイヤーのスキルが合うようなマッチングがおこなわれるという。形態としてはソロ・2人で組むデュオ・4人チームのスクワッドの3タイプ。基本システムは、一般的なバトルロイヤルゲームと同様であると考えてもいいだろう。

バトルロイヤルゲームの課題とされている問題についても考慮しているといい、たとえばラグ問題については、開発チームにはEpic GamesやUbisoftに在籍した経験のあるベテランスタッフがいるゆえに対策に自信を見せているほか、Bluefang Solutionsとパートナーを組んで対策を講じているとのこと。チートについては、BattleEyeを導入し、加えて独自の方法で対策を練っているという。

Unreal Engine 4で描かれる美麗なSF世界や、ランダム性を排除しつつテンポよく遊べるゲームデザインがすでに好評を博しており、アルファテストの段階で多くのファンを抱えている。遊べるプレイヤーが限られていただけに、Steam早期アクセス販売は待望ともいえるものだろう。早期アクセス期間は1年を予定しており、マップの追加やサーバーの安定化などを進めていくとのこと。なお、正式リリースにあたってはコンソール向けに発売する計画もあるようだ。

期待を集める新たなバトルロイヤルゲーム『Islands of Nyne: Battle Royale』は、7月12日にSteamにて早期アクセス販売予定だ。