「高層ビルの内部」で戦う超能力アクション『CONTROL』PC/PS4/Xbox One向けに発表。『Quantum Break』開発元新作

パブリッシャーの505 Gamesは6月12日、『CONTROL』をPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発表した。2019年に海外で発売する。本作は、『Max Payne』シリーズや『Alan Wake』などで知られるRemedy Entertainmentが手がけるアクション・アドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーの505 Gamesは6月12日、『CONTROL』をPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発表した。2019年に海外で発売する。本作は、『Max Payne』シリーズや『Alan Wake』などで知られるRemedy Entertainmentが手がけるアクション・アドベンチャーゲームだ。これまで「P7(Project 7)」というコードネームで新規IPとして開発中であることが公言されていたが、ついに正式に披露された。

『CONTROL』の主人公は、Jesse Fadensという女性だ。彼女は過去に何らかのトラブルを抱えており、それがもとでアメリカ・ニューヨークに向かうことになる。ニューヨークには秘密政府機関Federal Bureau of Controlが存在するが、ある日、異世界から現れた軍隊Hissに襲われる。そしてこの軍隊のHissが「Director」と呼ばれる機関の役職に就く人間の殺戮を始めたため、Jesseが新たなDirectorとなり、機関を奪還するために戦うことになる。

本作の舞台は、ニューヨークに存在する「Oldest House」と呼ばれる高層ビルの内部だ。その構造は変化を続け、外観からは想像できないほど広大かつ予測不可能な環境となっている。このことから、ビルの深部に行くほど、ゲームはリニアでなくなっていくという。Jesseは道中で出会う機関のエージェントたちと協力し、秘密の暗号の解読や、機関がおこなっている極秘実験の真実に迫る。なおビルの内部には、サイドクエストや秘密があらゆるところに存在するそうだ。

Jesseは超自然現象を操る能力を持っており、バトルはそのアビリティを活用したユニークなものとなる。公開されたトレイラーでは、手を触れずに巨大なオブジェクトを引き寄せて、敵目がけて投げつけたり、空中を浮遊したり、あるいは時間がスローになったような場面が確認できる。ゲームではこのような超能力的なアビリティが複数登場し、プレイスタイルに合わせてアップグレードしたり装備を入れ替えたりできる。また、武器として「Service Weapon」と呼ばれるDirector のみが扱える銃を持っており、超能力によって機能が拡張するという。バトルにおいては、こうした能力を活かすために周囲の環境をいかに利用するかがカギとなりそうだ。

本作の開発には、Remedy独自のゲームエンジンNorthlightが使用されている。このゲームエンジンは、同スタジオの前作『Quantum Break』でも利用されていた。同作では、主人公の時間を操る能力がゲームプレイの大きな特徴となっており、そのビジュアル表現が印象的な作品だった。Remedyは、同作のリリース後もNorthlightの開発を継続しているとしていたため、『CONTROL』でのキャラクターの能力やその表現の拡張は、ゲームエンジンの能力向上の成果なのかもしれない。また、さらにリアルさを増した環境破壊表現も見所である。ちなみに、RemedyはNorthlightのことをストーリーテリング・エンジンとも呼んでいる。一貫してストーリー重視の作品を手がける同スタジオだけに、本作の謎めいた世界観や主人公Jesseの物語の詳細が気になるところである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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