『ファイナルファンタジーXV』PC版のModツールが配信開始。イグニスを「トーマス」に置き換えたり、プロンプトを武器化するModが登場

 

スクウェア・エニックスは『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION(以下、PC版FF15)』向けの公式ツール「MOD ORGANIZER」の配信を開始した。「MOD ORGANIZER」は、プレイヤーの作ったアセットをModにコンバートする機能と、それをSteam Workshopへアップロードする機能を併せ持つツールだ。ダウンロードはこちらから。

このツールは、高度な知識が求められるMod制作のフローをサポートする。モデルとテクスチャさえ用意すればモデルや武器、衣装など既存要素を比較的容易にModとして置き換えられるようになる。公式サイトにて、詳細なガイドが記載されているので、細かな手順などはそちらを参考にしてほしい。

PC版『FF15』においては、発表時からModのサポートが告知されており、強者たちがすでにNexus modsといったコミュニティサイトで改造を進めていたが、今回念願の公式サポートツール「MOD ORGANIZER」が配信開始されている。Modコミュニティは以前より盛り上がりの予兆を見せていたが、ツールの配信が始まり、すでにSteamワークショップでは25以上のModが投稿されている。

たとえば、PCゲーマーとしてはもはやお決まりになりつつある「機関車トーマスMod」も登場。こちらのModは、仲間であるイグニスをトーマスに置き換えるというものだ。イグニスの見せるクールな言動が、トーマスの容貌から発せられることになる。あくまでモデルを置き換えるだけのようであるが、奇妙な雰囲気の中での冒険が楽しめるだろう。今回のトーマスは目から光が失われたモデリングとなっており、他作品のトーマスModとはまた違った恐怖がもたらされている。

そのほかの変わり種Modとしては、プロンプトを武器化するModが登場している。このModは新たに追加するもので、既存の武器には置き換えていないとのこと。ノクトが首のないプロンプトの足をつかみ、臨戦態勢を構える構図は異様というほかない。こちらもモデルはサンプルから使用したものであるといい、サンプルをいじるだけでも幅広いカスタムが楽しめそうだ。

もちろん、ごく普通のModもまたいくつも存在する。『キングダムハーツ』シリーズの代名詞ともいえるキーブレードや、『ファイナルファンタジーVII』でクラウドがふるうバスターソードなど、おなじみの魅力的な武器が多くリリースされている。

ツールの配信が開始されたのは本日の午前1時。配信初日にしてすでに楽しげなModが多く生み出されているわけだ。『ペルソナ5』や『ゼノブレイド』など他社に権利のあるキャラクターや武器など危ういものも登場し始めているが(そもそもトーマスもそうであるが)、『ファイナルファンタジー』フランチャイズにてこうしたMod展開が公式主導で始まったその意味は大きい。今後の盛り上がりが非常に楽しみだ。

【UPDATE 2018/6/8 20:20】
本文中における権利に関する表現を変更しました。