PS4『ゴースト オブ ツシマ』新たに公開された日本の風景を描くコンセプトアートが美しい。蒙古襲来が題材の侍オープンワールド

ゲームのアート展Into the Pixelにて『Ghost of Tsushim(ゴースト オブ ツシマ)』の新たなコンセプトアートが公開された。『ゴースト オブ ツシマ』は日本を舞台としたオープンワールドゲームであるが、日本の景観を見事に描いたアートとなっている。

米国のエンターテイメントソフトウェア協会(ESA)とインタラクティブ芸術科学アカデミー(AIAS)は、毎年E3開催に合わせて実施しているゲームのアート展Into the Pixelの出展タイトルを発表した。ゲームのアートを募集し、選ばれたビデオゲームおよびモバイルゲームの美術作品を、E3期間中にロサンゼルスのコンベンションセンターに展示するというもの。16もの芸術的なアート作品が選ばれたが、その中でも初公開となった『Ghost of Tsushim(ゴースト オブ ツシマ)』の新たなコンセプトアートが注目を集めている。こちらがそのアートである。

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開発元であるSucker Punch Gamesに所属するシニアコンセプトアーティストRomain Jouandeau氏が描いた、『ゴースト オブ ツシマ』の新たなアートの名前は「cove」。入り江という表現が近いだろうか。手前には小舟が何隻か横たえており、漁に使用した形跡も見える。奥には袴らしきものを羽織る侍数名が何かを話しているようにも見える。夜も更けている中、どのような内容を話しているのだろうか。

公開された作品は、美しいだけでなく日本らしさを色濃く反映させたアートだといえるのではないだろうか。建築様式や提灯など、細部にわたるまで忠実に様式を再現させており、それでいてどこか西洋のエッセンスも込められている美術作品だ。単に美しいというだけでなく、世界観作りへのこだわりが垣間見える。これまでにもいくつものコンセプトアートが公開されており、それぞれ美しかったが、今回のダークなアートは特筆すべきものがあるのではないか。Romain Jouandeau氏のArtStationを見るに、『Detroit: Become Human』のようなサイバーパンク世界のアートを得意としているようだが、今回の絵は見事に描き分けられており、さすがといったところ。

『ゴースト オブ ツシマ』は蒙古襲来を題材とした、封建時代の日本を舞台とするオープンワールドゲームだ。元寇(蒙古襲来)の対馬侵攻を題材としており、モンゴル帝国軍に攻め込まれた1274年の対馬が描かれる。主人公である侍は、従来の名誉ある戦い方を捨て、戦場の亡霊として侵略軍に立ち向かっていく。本作は、PlayStation 4専用タイトルとして開発されている。

発売元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とSucker Punch Gamesは、並々ならぬ気合をもって『ゴースト オブ ツシマ』を開発しているようで、Sucker Punch Gamesは昨年12月時点で2度取材および研究のためのロケーション・ハンティングをおこなっているほか、大量の資料を用意しSIEが全面的なサポートをおこなっているという(関連記事)。昨年E3でタイトルが発表されて以来、実績あるSucker Punch Gamesが作る、日本を題材としたオープンワールドゲームということで注目を集めてきたが、そうした期待に沿うようなクオリティで開発されていることが、コンセプトアートからもうかがえそうだ。

SIEは、6月12日の午前10時からE3のプレスカンファレンスを実施する予定で、さらに現地時間6月6日からE3に先駆けて、新作にまつわるさまざまな発表をしていくことを告知している(関連記事)。もちろんこの発表の中には、『ゴースト オブ ツシマ』の新情報も含まれるだろう。侍オープンワールドゲームがどのようなゲームに仕上げられるか、非常に楽しみだ。

『Days Gone』の新たなコンセプトアート。美麗な画像はこちらから

なお、Into the Pixelでは『ゴースト オブ ツシマ』のほかにも、同じくSIEから発売を控える『Days Gone』の新たなコンセプトアートや、『ペルソナ5』のクールなイラストが選出されている。どのアートも息を呑む美しさであるので、一度Into the Pixelのサイトを訪れ展示アートを確認してみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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